【図解】マレット型パターの鉛の貼り方|位置別の効果と調整術を徹底解説

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ゴルフのスコアを左右するパッティング。その精度を高めるために、多くのゴルファーが行っているのが「パターに鉛を貼る」調整です。
特にマレット型パターは、ソール面が広く、鉛の貼り方ひとつで打感・方向性・振りやすさが大きく変わります。

「引っ掛けを防ぎたい」「真っ直ぐ打ちたい」「重さを感じたい」──そんな悩みを、鉛の貼り方で解決できるかもしれません。
本記事では、マレット型パターを対象に、鉛の効果的な貼り方から失敗例、プロの活用法まで徹底解説します。
初めて鉛調整にトライする方でも実践できるよう、写真やアイテム例も交えてわかりやすく紹介します。

【マレット型パターの特徴と鉛の効果】

マレット型パターは、一般的なピン型に比べて重心が深く、慣性モーメントが大きいという特性があります。
そのためストローク中にフェースのブレが少なく、ミスに強い設計になっており、多くのアマチュアやツアープロに支持されています。

しかし一方で、ヘッドの重さに任せて振るとタッチが強く出すぎたり、狙いより右に出やすかったりといった声もあります。
そこで有効なのが「鉛調整」。鉛を貼ることで、ヘッドバランスや慣性モーメントを意図的にコントロールできるため、
スイングテンポや打感の調整に活用されるのです。

マレット型はソール面積が広いため、トウ側・ヒール側・後方・上部など、鉛を貼れるポイントが多く、
目的別に多彩な調整が可能です。初心者でも簡単に効果を実感できる点も魅力です。

【マレットパターに鉛を貼る前に知っておくべきこと】

鉛を貼ることでパターの挙動が変わる──これは確かな事実ですが、やみくもに貼ってしまうと逆効果になることもあります。
まず理解しておきたいのは、「鉛はフェースの開閉・重心位置・テンポ感に直接影響する」という点です。

たとえば、パターの重心がトウ側に偏るとフェースが閉じにくくなり、右に出やすくなります。
逆にヒール側に偏るとフェースが早く閉じて、引っ掛けが出やすくなります。
つまり、貼る位置によって打ち出し方向が変わるため、どこに・なぜ貼るのかを意識することが重要なのです。

また、鉛の「重さ」も意識すべきポイント。たった3gの差でもヘッドの挙動は大きく変わります。
最初は軽めの鉛(1g〜5g程度)からスタートし、自分のストロークに合わせて段階的に調整しましょう。

加えて、鉛の形状にも注目を。薄型シートタイプ、プレート型、貼り付け式ウェイトなどがありますが、
シートタイプは微調整に適しており、初心者にも扱いやすいでしょう。

もうひとつ大事なのは、「鉛を貼ることはスイングのクセを隠す手段でもある」という点です。
もし「真っ直ぐ打てない」などの根本的な問題がある場合、鉛で矯正するよりも、まずストロークの見直しも検討すべきです。

これらを踏まえたうえで、自分に合った貼り方を見つけていくのが、鉛調整成功のカギとなります。

【基本編】マレット型パターの鉛の貼り方と位置のコツ

マレット型パターの鉛調整は、貼る位置によって得られる効果がまったく異なります。
ここでは、目的別におすすめの貼り方を具体的に紹介します。

まず基本となるのは「ソールのヒール側・トウ側に貼る」方法です。
この貼り方は左右のバランスを調整するもので、打点ブレの軽減やストローク中のヘッドの安定性向上に有効です。
たとえば引っ掛けが出やすい方はヒール側に、右に出るミスが多い方はトウ側に貼ってみると良いでしょう。

次に注目したいのが「ソールの後方中央に貼る」方法です。
これはヘッドの慣性モーメント(MOI)をさらに高め、ストロークの直進性を高める効果があります。
真っ直ぐ引いて真っ直ぐ打つ、いわゆるストレート・トゥ・ストレートのストロークを目指す方には特におすすめです。

さらに上級者向けとして、「トップブレード(ヘッドの上部)に貼る」テクニックもあります。
これは打感を鈍くし、柔らかいフィーリングを作りたい時や、ロフトが寝すぎる打ち方の修正にも使われますが、
重心が上がってしまうため、パターが浮きやすくなるという副作用があります。慎重に試す必要があります。

また、鉛を複数個所に分散して貼ることで、全体の重量バランスを崩さずに効果的な調整が可能になります。
1カ所にドンと貼るのではなく、左右対称や三点貼りなどの工夫をすることで、より繊細な感覚の調整が実現できます。

調整の基本は「貼る→打つ→確認→微調整」です。
一度に貼りすぎず、少しずつ感触を確かめながら進めるのが、鉛調整を成功させる最短ルートといえるでしょう。


【比較】ピン型・2ボールパターとの鉛の貼り方の違い

パターに鉛を貼るといっても、その貼り方はパターの形状によって大きく変わります。
マレット型とピン型、2ボール型では、重心設計やフェースバランスが異なるため、効果的な鉛の貼り方も異なるのです。

まず「ピン型パター」の場合、トウ側が重くなりやすい設計になっています。
そのため、ミスの傾向として「引っ掛け」が出やすいプレーヤーは、ヒール側に鉛を貼ってフェースの閉じすぎを抑えるのが効果的です。
また、芯を外すと打感や方向性がズレやすいため、鉛でバランスをとることでミスの許容度を高める狙いがあります。

一方、「2ボールパター」はその名の通り、ヘッド後方に丸い2つのディスクが配置されているマレットの一種です。
慣性モーメントが非常に高いため、ストロークの安定性は抜群ですが、そのぶん繊細なタッチの調整が難しいという面もあります。
このタイプではヘッド後方中央に鉛を貼ることで、さらに直進性を高めたり、タッチを重くする調整が一般的です。

そして「マレット型パター」は、ピン型や2ボールよりも重心コントロールの自由度が高いのが特徴です。
ヒール・トウ・後方・上部など、広いソール面を使って多様な貼り方が可能です。
そのため、自分のストロークタイプや悩みに合わせて、カスタマイズ性の高い調整ができるのが強みです。

また、ピン型は「フェースバランスではない」モデルが多いですが、マレット型や2ボールはフェースバランス設計が主流です。
そのため、マレット型では鉛の位置で「フェースの開閉のしやすさ」も微調整できる点が、調整の面白さでもあります。

パターの形状によって鉛の貼り方も戦略が異なることを理解すれば、
自分にとって最適なフィーリングを得るための第一歩になるでしょう。


【プロ実践】ツアープロはパターに鉛をどう貼っているのか?

パターに鉛を貼っているのは、何もアマチュアゴルファーだけではありません。
実は多くのツアープロも、繊細なフィーリングやコースコンディションに対応するために鉛を活用しています。

たとえば、オデッセイやスコッティ・キャメロンのパターでは、ソールに専用のウェイトポートが備わっており、
プロの多くはここに着脱式の鉛プレートを入れ替えることで、状況に応じた重量調整を行っています。
10g前後のウェイトをヒール側・トウ側に分散することで、打点の安定性やストロークのテンポを細かくコントロールしているのです。

実際に海外ツアーで活躍するプロの中には、「朝と午後でグリーンスピードが違うから鉛を貼り替える」という選手もいます。
ラウンドごとに鉛を使ってフィーリングを微調整するのは、プロならではの感覚へのこだわりといえるでしょう。

また、プロが鉛を貼る場所としては、やはり「ソールのヒール・トウ」が主流です。
左右のバランスを調整することで、ミスヒット時の転がりの安定感を高めたり、フェースの開閉を抑制しています。

さらに、シャフトの中間部やグリップ下に細く巻いた鉛を仕込むことで、手元重心に寄せる調整も行われています。
これはストローク中のヘッドの効きすぎを防ぎ、スムーズなテンポを生むのに役立ちます。

一見すると「プロの繊細すぎる世界」と感じるかもしれませんが、
実はこの調整法はアマチュアにも十分応用可能です。
手軽に使える鉛シートや着脱式ウェイトが市販されている現在、プロの真似をすることで、
パターのフィーリングが格段に変わることを実感できるはずです。


【パターの鉛で「引っ掛け」や「右に出る」悩みは改善できる?】

パターの悩みで多いのが、「引っ掛けて左にミスする」あるいは「右にプッシュしてしまう」といった打ち出し方向のズレ。
これらはスイングのクセによる影響が大きいものの、鉛の貼り方でもある程度補正することが可能です。

まず「引っ掛け」の場合、多くはインパクト時にフェースが過度に閉じることが原因です。
この場合、ソールのヒール側(フェース寄りの根本側)に鉛を貼ることで、フェースが閉じる動きを抑制できます。
また、鉛を貼ることでヘッド全体の慣性が増し、ストロークがゆったりと安定するため、自然とスムーズな動きにもつながります。

一方で、「右に出る」ケースはフェースが開いたまま当たってしまう、またはインパクトで押し出してしまうのが主な原因です。
この場合は、トウ側に鉛を貼ることでフェースの閉じやすさを高め、打ち出しの方向修正に役立ちます。
さらに、ヘッドの上部(トップブレード)に貼ることで重心が上がり、フェースローテーションを促す効果も期待できます。

ただし、これらの貼り方はあくまでも応急的な矯正であり、根本的にはストロークの安定性を見直すことが最優先です。
たとえば、右に出るミスが頻繁に出る方は、構えがオープンになっていないか、目線が右を向いていないかなどのチェックも大切です。

鉛調整のメリットは、数グラムでフィーリングがガラリと変わる手軽さにあります。
貼る位置を変えるだけでストロークが安定することも多く、練習場やラウンド前に調整して効果を試せる点も魅力です。

「ミスの方向が毎回同じ」という方は、ぜひ鉛の貼り方での補正を試してみてください。
パター本来の性能を引き出し、自信を持って打てるようになるはずです。


【実践レビュー】シャフトに鉛を貼った場合の変化とは?

パターに鉛を貼るというと、一般的にはヘッド部分への調整を思い浮かべる方が多いですが、
実は「シャフトに鉛を貼る」ことで得られる効果も見逃せません。特に、ストロークテンポや打感に違和感を感じている方におすすめの調整です。

まず、シャフトに鉛を貼る最大のメリットは、全体のバランスを“手元寄り”に変更できるという点です。
特に中間〜グリップ下に3g〜5g程度の鉛を貼ると、手元が重く感じられるようになり、
結果としてヘッドの動きが安定し、テンポの乱れや“ヘッドの走りすぎ”を抑える効果が期待できます。

筆者の実践例では、ヘッドが効きすぎてパンチ気味になるクセを持っていたため、
シャフトの中間(ちょうど左手下あたり)に2gの鉛を巻きつけたところ、明らかにストロークのリズムが落ち着き、
余計な力みが減ったことでミスヒットも少なくなりました。

また、グリップ下部に鉛を貼ると、手元の重さが強調され、スイングの安定性が向上します。
これは、手首の余計な動きを防ぎ、肩の回転でストロークしやすくなるためです。

ただし注意点として、貼りすぎはNGです。
ヘッドの軽さを感じすぎて「打ち負ける感覚」や「タッチが届かない」といった違和感につながる場合もあります。
そのため、最初は1g〜2gの極小単位で試し、少しずつ調整するのがベストです。

貼る位置については、シャフトの側面よりも背面(目立たない側)に貼ると、構えた際の違和感も少なく済みます。
また、グリップを交換する予定があるなら、鉛をグリップ内に仕込む「鉛棒タイプ」もおすすめです。

シャフト調整は“隠れたテクニック”とも言える方法ですが、
振りやすさ・タッチ・テンポ感の改善には非常に効果的です。
パターのフィーリングに悩んでいる方は、ぜひ一度試してみてください。


【鉛の重さ選び|「何グラム」が適量なのか?】

パターに鉛を貼る際、多くのゴルファーが迷うのが「どれくらいの重さを貼れば良いのか?」という点です。
実は、この「重さの選定」こそが鉛調整の成否を大きく左右します。

結論から言えば、鉛の重さは使用者のレベルや目的によって変わるのが正解です。
初心者や鉛調整が初めての方は、まずは3g以下の軽量タイプから始めるのが基本。
少量でも、貼る位置によって打感やヘッドの挙動が大きく変化するため、まずは“変化を感じる”ことが最初のステップです。

上級者やフィーリングにこだわる方であれば、1g単位での貼り足し・貼り替えを行いながら微調整していくのが一般的です。
実際、多くのツアープロも1g〜5g単位でバランスを調整しており、
貼る位置ごとに「感触の違い」を確認しながら、最適なセッティングを導き出しています。

10g以上の鉛を貼るケースもありますが、この場合は“明確な重みの変化”を意図した調整であることが多く、
感覚が大きく変わるため、中級者以上やしっかり振りたい人向けといえるでしょう。

また、注意しておきたいのは「合計重量の増加が振り心地に及ぼす影響」です。
パターの標準重量は500〜550g程度が一般的ですが、鉛を貼ることでこれが560g以上になると、
ストローク中に“重だるさ”を感じてしまう可能性があります。貼りすぎはかえってフィーリングを損ねる要因になるので要注意です。

おすすめは「貼ったら5球打つ→違和感がなければそのまま→違和感があれば位置か量を変更」のサイクルです。
また、2〜3gずつ、複数カ所に分散させる貼り方も、重量感を保ちながら違和感を減らすうえで有効です。

鉛は“貼ってからが本番”です。何グラムが正解かは人それぞれ異なりますので、
少量から試して、自分の感覚に合った重さを見つけていくことが、理想のタッチへ近づく近道になります。

【おすすめの鉛シート・パター用ウェイトアイテム】

パターの鉛調整をする際に欠かせないのが、扱いやすく信頼性の高い鉛シートやウェイトアイテムです。
最近ではゴルフ専用として販売されている製品も増えており、用途や目的に応じて選ぶことができます。

まず初心者におすすめなのが、「鉛シートタイプ」の製品です。
薄くて柔らかく、ハサミで簡単にカットできるため、1g単位の微調整がしやすいのが特長です。
特にタイトリストやミズノから出ているゴルフ用鉛シートは、接着力が強く、ラウンド中に剥がれにくいと評判です。
Amazonや楽天でも手軽に購入でき、価格も500円〜1,000円前後とリーズナブルです。

よりしっかりとした重量感を求める中級者〜上級者には、「プレート型ウェイト」も選択肢に入ります。
これはマレット型やオデッセイ、スコッティ・キャメロンなどの特定モデル専用のウェイトユニットで、
ネジ式で着脱できるため、見た目を損なわずにバランス調整できるのが魅力です。

加えて、シャフト用の「鉛テープ」も販売されています。
これは細長い棒状またはロール状の鉛で、シャフトの中間やグリップ下に巻きつけるタイプ。
ストロークテンポやフィーリングに変化をつけたい方にぴったりのアイテムです。

その他、ゴルフ5やヴィクトリアなどの店舗では「パター調整キット」として、
シート・テープ・プレートがセットになった商品も販売されており、これを使えば複数パターへのセッティング比較も可能です。

もし鉛の見た目が気になる方には、黒色やグレーの“目立ちにくいカラー仕様”の鉛もあります。
こうしたタイプは、構えたときの違和感を最小限に抑えることができるため、感覚重視のゴルファーにも人気です。

まとめると、
・初心者:シートタイプ(細かい調整がしやすく、安価)
・中上級者:プレート型・シャフト用(見た目・重量感を両立)
という基準で選べば、失敗が少なく、パター本来の性能を最大限に引き出せるでしょう。


【まとめ】鉛の貼り方でマレットパターの性能は激変する!

ここまで解説してきたように、マレット型パターにおける鉛の貼り方は、
ストロークの安定性・打ち出しの方向性・フィーリングに至るまで、あらゆる面に影響を与えます。

とくにマレット型は、ソール面積が広く重心位置の自由度が高いため、
「どこに貼るか」によって得られる効果がまったく異なるのが特徴です。
後方に貼れば慣性モーメントが増して直進性が向上し、
トウ・ヒールに貼れば引っ掛けや右プッシュの矯正に効果を発揮します。

また、プロの世界ではごく当たり前のように鉛調整が行われており、
10g前後を貼り替えてグリーンスピードやコンディションに対応しています。
このような微調整は、アマチュアにも十分再現可能であり、実際に「鉛を貼っただけで3パットが激減した」という声も多数あります。

重要なのは、貼る位置や重さをやみくもに決めるのではなく、
自分の悩みや目的に応じて「まず試す → 少し打つ → 様子を見る →微調整する」このサイクルを丁寧に行うことです。

また、貼る量も一度に10gなどと極端にするのではなく、1g〜3g程度の軽量から始め、
複数箇所に分けて貼ることでバランスを崩さずに感覚を掴みやすくなります。

さらに、シャフトやグリップ下に鉛を使うことで手元重心を高め、ストロークテンポを整えるという調整法もあります。
これは振り遅れや打ち急ぎに悩む方に効果的なアプローチです。

市販の鉛シートやウェイトは、手頃な価格で導入でき、初心者でもすぐに始められるのが魅力です。
「パターがなんとなく合わない」「距離感が安定しない」という方は、まず鉛を試すだけで、驚くほど改善する可能性があります。

ぜひあなたも、パターに鉛を貼ることで“自分だけのベストセッティング”を見つけてみてください。
スコアアップへの近道が、意外とすぐそこにあるかもしれません。

✅【記事まとめ】

  1. マレット型パターは重心が深く、鉛調整による変化が大きい
  2. 鉛は打感や方向性、ストロークの安定性に影響を与える
  3. ソールのヒール・トウ・後方など貼る位置で効果が異なる
  4. ピン型や2ボールパターと貼り方の戦略が違う
  5. ツアープロは1g単位で鉛を貼り分け、感覚を調整している
  6. 引っ掛けにはヒール側、右に出るならトウ側への貼り付けが有効
  7. シャフトに貼ることでストロークテンポや手元バランスを調整できる
  8. 鉛は3〜5gの軽量から始め、少しずつ増やすのが基本
  9. 鉛シートや着脱ウェイトなど市販アイテムも充実
  10. 貼る→打つ→確認→微調整の流れで、自分だけの最適バランスを見つける
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