PW・AW・SWの正しい使い分けとは?飛距離・ロフト・状況別にやさしく解説!

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「PW・AW・SWって何が違うの?」
「アプローチに使うウェッジが多すぎて、どう選べばいいのか分からない…」

ゴルフ初心者やスコアアップを目指す中級者にとって、
ウェッジの使い分けは非常に大きな課題です。
それぞれのクラブに名前はついているものの、
見た目は似ていて違いがよく分からないという声も多く聞きます。

でも実はこの3本、飛距離・ロフト角・得意な状況がはっきりと分かれていて、
うまく使い分けることで、スコアの「最後の1打」が大きく変わってくるのです。

この記事では、「PW・AW・SWの違いと使い分け方が知りたい」という方に向けて、
それぞれの役割・ロフト角・飛距離・使う場面を
初心者でもわかりやすく整理して解説していきます。


【PW・AW・SWとは?3本の基本的な違いを確認しよう】

ウェッジとは、主に100ヤード以内のショットやアプローチ、
バンカーなどで使われる“ショートゲーム用のクラブ”です。

その中でもよく使われるのが、PW(ピッチングウェッジ)
AW(アプローチウェッジ)、**SW(サンドウェッジ)**の3本。

まずそれぞれの役割を簡単に整理すると、以下のようになります。

・PW(ピッチングウェッジ)…アイアンの延長で距離を出せる
・AW(アプローチウェッジ)…中距離アプローチの万能選手
・SW(サンドウェッジ)…バンカーや高い球に強い

見た目はよく似ていますが、**ロフト角(フェースの角度)**が異なるため、
飛距離や弾道に大きな差が出ます。

また、PWはセットに標準で含まれることが多いですが、
AWとSWは自分のスタイルやスコアレベルに応じて選ぶ必要があります。

この3本の違いを理解し、状況に合わせて正しく使い分けることで、
グリーン周りのミスが減り、寄せワンのチャンスがぐっと増えてきます。

【ロフト角の違いでわかる3本の使いどころ】

ウェッジの使い分けで最も重要なのが、ロフト角の違いを理解することです。

ロフト角とは、フェースがどれだけ上を向いているかを示す角度のこと。
この角度が大きいほどボールは高く上がりやすく、飛距離は短くなります。

一般的な目安として、各ウェッジのロフト角は以下の通りです。

・PW(ピッチングウェッジ):44〜48度
・AW(アプローチウェッジ):49〜52度
・SW(サンドウェッジ):54〜58度

このように、各クラブの間には約4〜6度の差があります。
このロフト差がそのまま飛距離差につながるため、
ウェッジを複数本使い分けることで「中間距離」の打ち分けがしやすくなります。

たとえばPWが飛びすぎてSWでは届かない距離(80〜90ヤード前後)を狙う場合、
その“間”を埋めてくれるのがAWです。
つまり、AWは飛距離と高さのバランスをとるクラブとしてとても重宝されます。

また、ラフやバンカーなどボールが浮きやすい状況では、
ロフトのあるSWが活躍し、逆に転がしを狙いたいときはPWの出番です。

このように、ロフト角によって球の高さ・スピン量・飛距離が変わるため、
単なる「名前」ではなく「角度と機能」で選ぶ意識を持つことが大切です。

【PWの使い方|フルショット・転がしに強い】

PW(ピッチングウェッジ)は、アイアンセットに標準で入っていることが多く、
初心者から上級者まで幅広く使われる基本のウェッジです。

ロフト角はおよそ44〜48度と比較的立っており、
100〜120ヤード前後のフルショットに適しています。
また、フェアウェイや花道からグリーンに向けて転がすショット(ピッチエンドラン)にも対応できます。

こんな場面で使うのがおすすめです。

・100ヤード前後の距離をフルショットで狙いたい
・花道からグリーンに「転がして乗せたい」
・ライが良く、フェースを立てて打てるとき
・グリーン奥にピンがあるとき(低めに打って止めたい)

PWは高さよりも**“方向性”と“転がり”を重視したショットに向いている**ため、
ピン手前に落としてランを使いたい場面で非常に有効です。

また、フェース面が広く構えやすいため、初心者にとっても扱いやすいのが特長。
スイングもアイアンに近いため、まず最初に覚えておきたいウェッジといえるでしょう。

ただし、グリーン奥からの高さが必要なアプローチでは止まりにくいので、
次に紹介するAWやSWとの使い分けがカギになります。


【AWの使い方|中距離アプローチの万能型】

AW(アプローチウェッジ)は、PWとSWの間を埋めるために設計されたクラブです。
ロフト角は約49〜52度で、80〜100ヤード前後の中間距離に最適です。

AWの魅力は、フルショットだけでなく、コントロールショットや柔らかいアプローチにも対応できる点。
「グリーン周りで距離はあるけどSWでは足りない」
「PWだと転がりすぎて止まらない」
そんなシチュエーションで力を発揮します。

使用が効果的なシーンとしては…

・80〜95ヤードの中距離をピンポイントで狙いたい
・グリーンが小さくてPWでは止まりにくいとき
・バンカー越えなど、少し高さを出したいアプローチ
・フルショットではなく、距離を抑えたコントロールショットをしたいとき

AWはまさに“万能型ウェッジ”として、攻めの引き出しを増やしてくれます。
とくにアプローチに悩む中級者には重宝され、
PWとSWの距離のすき間をカバーする「ギャップウェッジ」としての役割も果たします。

ボールの高さ、スピン、止まりやすさをバランス良く備えているため、
「PWじゃ転がりすぎる、SWじゃ飛ばない」
そんな時の中間クラブとして最も信頼できる一本です。

【SWの使い方|バンカーと高いアプローチに強い】

SW(サンドウェッジ)は、主にバンカーショットや、グリーン周りで高さを出したい場面で活躍するウェッジです。
ロフト角は54〜58度程度と、PWやAWよりも角度が寝ており、球が高く上がりやすいのが特長です。

こんな場面で使うと効果的です。

・バンカーからの脱出(名前の通り“サンド”に強い)
・グリーン周りで「ふわっと」上げたいアプローチ
・下り傾斜や奥が狭いグリーンで止めたい時
・ラフから高さを出してグリーンに乗せたいとき

SWの最大の特長は「バウンス角」と呼ばれるソール部分の厚み。
これによりバンカーでクラブが砂に潜りすぎず、うまくボールの下に入ってくれます。

また、フルショットでの飛距離は約60〜80ヤードとされており、
高弾道でしっかり止まる球が打てるため、ピンをデッドに狙いたい場面でも効果的です。

ただし、スイングに技術が必要な場面もあり、
特に距離感の調整やフェースの開閉などが苦手な初心者は注意が必要です。

慣れるまでは、「バンカー専用」と割り切って使い方を限定してもOK。
上達とともに、SWは最も繊細なアプローチ武器へと変わっていきます。

【PW・AW・SWの飛距離比較とロフト差の目安】

PW・AW・SWはロフト角と飛距離に明確な差があります。
それぞれの特徴を把握しておくと、番手選びやコースマネジメントがより戦略的になります。

まずは一般的なロフト角と飛距離の目安を確認しましょう。

・PW(ピッチングウェッジ)
 ロフト角:44〜48度
 フルショット飛距離:90〜110ヤード

・AW(アプローチウェッジ)
 ロフト角:49〜52度
 フルショット飛距離:80〜100ヤード

・SW(サンドウェッジ)
 ロフト角:54〜58度
 フルショット飛距離:60〜80ヤード

ご覧のとおり、ロフト角はおよそ4〜6度刻み、飛距離は10〜20ヤード刻みで設計されています。

ここで重要なのが“クラブ間のギャップ”です。
たとえば、PWとSWの間に20ヤード以上の差があると、
「この中間距離、どっちを使えばいいの?」という悩みが生まれやすくなります。

この隙間を埋めるのがAWの役割です。
AWが1本あることで、距離のコントロールがしやすくなり、番手選びもスムーズに。

飛距離の目安を把握しておくと、無理な力みやミスショットも減り、
結果としてスコアアップに直結する大きな武器になります。


【使い分けの実例|コース別の番手選択の考え方】

PW・AW・SWの使い分けは、単に距離だけではなく、コース状況やライ(地面の状態)によっても変わります。
ここでは、実際のラウンドでよくある場面ごとに、どの番手を選ぶべきかの実例を紹介します。

● セカンドショットで100ヤード前後が残ったとき
PWがおすすめ。フルショットまたはコントロールショットで距離を合わせましょう。
グリーンセンター狙いで、ミスの幅を抑えるのがポイントです。

● 残り80〜90ヤード、砲台グリーンや風が強い場合
AWの使用が最適。高さが出て止まりやすく、グリーン面にやさしく着地できます。
PWではオーバー、SWでは届かない、そんな中間距離で活躍します。

● グリーン周りのアプローチ(残り30ヤード前後)
SWが活躍。球をふわっと上げてスピンをかけやすく、ピンに寄せやすい。
特にバンカー越えや下り傾斜のピン位置ではSWの高さが武器になります。

● バンカーショット
SW一択。バウンスを使って砂にクラブを滑らせるのがポイント。
PWやAWはバンカー専用設計ではないのでミスが出やすくなります。

このように、それぞれのウェッジには「得意なシーン」があります。
使い分けを理解することで、ミスのリスクを減らし、寄せワンのチャンスが広がります。

【AWがないとどうなる?PWとSWの2本体制の落とし穴】

「PWとSWがあれば十分」と思っていませんか?
確かに昔のアイアンセットはAWが含まれておらず、PWとSWの2本体制が主流でした。

しかし、最近のクラブ事情ではPWのロフトが立ってきており(44〜45度が主流)、
その結果、PWとSWの間に飛距離ギャップが生まれやすくなっているのです。

たとえば──

・PWが100ヤード
・SWが70ヤード
AWがないと30ヤードの隙間が生まれることになります。

この30ヤードの距離をカバーするには、
スイングスピードを落とす、番手を短く持つ、フェースを開く…など、
「余計な工夫」が必要になり、ミスの確率が高まります。

一方、AWが1本あれば──

・PW:100ヤード
・AW:85〜90ヤード
・SW:70ヤード
→ 各番手の間が自然に10〜15ヤードずつに分かれ、
番手選択がスムーズに。スイングも一定で済むため、再現性が高くなります。

特に初心者やスコアアップを目指すゴルファーにとっては、
AWを加えるだけで、アプローチや2打目の精度が劇的に安定します。

【PW・AW・SWの使い分けをマスターするための練習法】

番手の使い分けは頭で理解するだけでなく、実際の練習で体に覚え込ませることが重要です。
ここでは初心者〜中級者に向けた、効果的な練習法を紹介します。

● まずは「距離の打ち分け」を確認しよう
練習場で各番手をフルショットして、自分の平均キャリー距離を把握しましょう。
同じスイングでも、PWとAW、SWでは自然と10〜15ヤードの差が出るのが理想です。

● コントロールショットを取り入れる
AWやSWで「7割の力感」で打つ練習をしましょう。
コントロールショットの精度を高めれば、より細かい距離調整ができるようになります。
特にAWは“つなぎ”としての役割が大きく、番手をまたいだ打ち分けのカギになります。

● グリーン周りでのアプローチ練習
SWでピッチ&ラン(低く出して転がす)、
AWでピッチショット(高く上げて止める)など、ライや状況ごとの打ち分けも意識しましょう。
クラブごとの球の出方やスピン量を、感覚として体に覚えさせるのが大切です。

● 実戦形式で「番手選択」の判断を練習
「この距離・このライならどの番手を使う?」というシミュレーション練習をしてみてください。
実戦を意識することで、迷いなく選択・スイングできるようになります。

【おすすめのウェッジセッティングと買い足しのポイント】

PW・AW・SWの最適な組み合わせは、あなたの「PWのロフト角」から逆算するのが鉄則です。

● まずはPWのロフト角を確認
最近のアイアンセットは飛距離重視の設計が多く、PWのロフトが44度〜45度と立ち気味です。
これに対し、SWは56度前後が一般的なので、約10度以上の差が生まれます。

● 理想は「4〜6度刻み」で揃える
PWとSWの間をちょうど埋めてくれるのがAW(50〜52度)です。
例えば──

・PW:44度
・AW:50度
・SW:56度
このように6度ずつ刻むことで、番手ごとの飛距離やスピン性能にムラがなくなり、ショートゲームの安定感がアップします。

● 買い足し時の注意点
AWを単品で買うときは、アイアンセットのPWとロフト角・シャフト・重量感が近いモデルを選びましょう。
特にヘッド形状やバンス角の違いで、打感や抜け感が大きく変わるため、可能であれば試打してから決めるのがベストです。

● セット販売で揃えるのもアリ
最近は、50・54・58度などの3本セットで展開されているウェッジも人気です。
自分のプレースタイルに応じて、バンカー重視ならSWにこだわり、距離感重視ならAWに厚く投資するのが◎。

✅【記事まとめ】

・PW・AW・SWはそれぞれ役割が異なるウェッジ
・PWは主にフルショットや100Y前後のアプローチ向き
・AWはPWとSWの中間距離を埋める番手で、非常に使い勝手がよい
・SWはバンカーや高く上げたいショットに最適
・ロフト角の差が番手の飛距離や弾道に影響する
・PW〜SWのロフト角は4〜6度刻みで揃えると距離の階段が作りやすい
・各番手の飛距離を把握することが番手選びの第一歩
・実戦を想定した練習で使い分けの精度を高める
・アイアンセットのPWのロフト角を確認した上でAW・SWを買い足す
・ウェッジ選びは、ライ・バンス・重量バランスも考慮して選ぶことが大切

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