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ドライバーやフェアウェイウッドのパフォーマンスを最大化するためには、シャフト選びが非常に重要です。
特に振動数は、硬さの指標として弾道やフィーリングに直結し、自分のスイングに合うかどうかを判断する大きな基準になります。三菱ケミカルのディアマナGTは、叩いても暴れにくい安定感と、適度な走り感を両立したツアー系モデルとして、多くの競技ゴルファーや上級者に愛用されています。
しかし、重量帯やフレックスごとに振動数が異なり、その数値の違いが適正ヘッドスピードや弾道に影響します。
本記事では、ディアマナGTの重量別・フレックス別の振動数データを整理し、ヘッドスピード別の推奨スペック、似たシャフトとの比較、そしてプロの使用例まで詳しく解説。振動数の知識を武器に、自分のスイングと相性の良い一本を見極めるための情報を網羅します。
Contents
ディアマナGTシャフトの特徴と調子

ディアマナGTは、三菱ケミカルが展開するツアー系シャフトの中で、
中元調子をベースにした高い安定性と適度な走り感を両立したモデルです。
中元調子による切り返しの安定感
手元と先端の剛性を高めつつ、中間部分に適度なしなりを持たせることで、
トップからの切り返しがスムーズになり、スイングリズムを崩しにくい設計です。
低スピン・強弾道設計
インパクト時のエネルギーロスを最小限に抑え、
スピン量を抑えた強い中弾道を実現。
特に風の影響を受けにくい弾道を求めるプレーヤーに好まれます。
フルスイングでも暴れにくい挙動
叩きにいってもシャフト先端が過剰に走らず、
フェースコントロールがしやすいのが特徴。
これにより方向性の安定性が高まり、ラウンド中のミスを減らせます。
ディアマナGTの振動数データとスペック傾向

ディアマナGTは重量帯やフレックスごとに振動数が細かく設計されており、その数値はフィーリングや適正プレーヤー像に直結します。
一般的な目安として、
- 50S:おおよそ245〜250cpm前後(HS40m/s前後向け)
- 60S:255〜260cpm前後(HS43〜45m/s向け)
- 60X:265〜270cpm前後(HS46m/s以上のハードヒッター向け)
同じフレックスでも装着ヘッド重量や長さによって振動数は変動します。例えば、短尺化すれば数cpm上がり、重めのヘッドを装着すれば数cpm下がります。
また、メーカー純正版(例:Titleist Diamana GT 50)は、アフターマーケット品よりも全体的に振動数が低めに出る傾向があり、フィーリングがマイルドになります。これはOEM向けにやや柔らかめに設計されているためで、純正からカスタム品へ移行すると「硬くなった」と感じるプレーヤーが多いです。
重量別に見ると、50g台は軽快な振り抜きを重視するプレーヤー、60g台はオールラウンドな安定感を求めるプレーヤー、70g台は方向性を最優先したいパワーヒッターにマッチします。
ヘッドスピード別の適正振動数と選び方

シャフトの振動数は、ヘッドスピード(HS)やスイングタイプに合わせて選ぶことで最大限の性能を引き出せます。ディアマナGTの場合、重量・フレックスの選択がそのまま振動数の違いにつながり、弾道や飛距離の傾向を左右します。
- HS38〜40m/s前後
→ 50S(約245〜250cpm)が基準。軽量かつ適度なしなりでキャリーを稼ぎやすい。 - HS41〜43m/s前後
→ 60S(約255〜260cpm)がおすすめ。方向性と飛距離のバランスが良く、オールラウンドに使える。 - HS44〜46m/s前後
→ 60X(約265〜270cpm)や70S(約260cpm)で強弾道と低スピンを両立。 - HS47m/s以上
→ 70X(約270cpm以上)でフルスイング時の暴れを抑え、風にも強い弾道が可能。
選び方のポイントは、「硬い=飛ぶ」ではなく、自分のHSと振り心地に合った振動数を選ぶことです。硬すぎると打ち出し角やスピン量が不足し、逆に柔らかすぎると左右のバラつきが増えます。可能であればショップやフィッティングで実測し、試打データと合わせて判断するのが理想です。
ディアマナGTが合う人・合わない人

ディアマナGTは中元調子の安定感と低スピン性能を活かせるゴルファーに向いていますが、すべてのプレーヤーにマッチするわけではありません。振動数とスイングタイプを踏まえて、自分に合うかを見極めることが大切です。
合う人は?
- 強めに叩くタイプのプレーヤー
トップから切り返しで力を入れても先端が暴れず、フェースコントロールがしやすい。 - 中〜低スピンで強い弾道を打ちたい人
風の影響を受けにくい中弾道で飛距離ロスを抑えられる。 - HSが基準以上(42m/s〜)のゴルファー
適正振動数に収まれば、方向性と飛距離の両立が可能。
合わない人は?
- スインガータイプでタイミングを取りたい人
中元調子のため手元のしなりが少なく、スイングリズムが合わない場合がある。 - 高弾道でキャリーを伸ばしたい人
低スピン設計が仇となり、打ち出しが低くなりすぎる可能性がある。 - HSが40m/s未満のゴルファー
硬さを感じやすく、振動数が合わないと飛距離や方向性が安定しづらい。
他モデルとの比較

ディアマナGTの性能を正しく理解するには、同じ三菱ケミカルのシャフトや競合モデルと比較することが効果的です。特に、ディアマナPDや同社の他シリーズ、さらにはベンタスやテンセイといったツアー系モデルとの違いは、振動数の傾向やフィーリングの差を明確にします。
- ディアマナPDとの比較
ディアマナPDは先端剛性がさらに高く、振動数も同重量・同フレックスでGTよりわずかに高めに設定される傾向があります。その分、打ち出し角は低く、スピン量も減少します。GTの方が中間部にしなりがあるため、弾道の高さとタイミングの取りやすさで優位。 - 似たシャフト(例:テンセイCK Pro Orange、ベンタスブルー)との違い
テンセイCK Pro Orangeは手元剛性がさらに強く、振動数も高めで、切り返しでのたわみが少ない仕様。ベンタスブルーは中元調子で似た振動数帯に収まりますが、全体剛性がやや低く、インパクト時にボールを拾いやすい印象があります。 - 振動数分布図での位置づけ
分布図上では、GTは中元調子シャフト群の中でも“やや硬め”寄りに位置し、低スピン系のゾーンに入ります。これにより、風に強く、方向性の安定を重視するプレーヤーから支持されています。
プロ使用例とツアーでの評価

ディアマナGTは、その安定感とツアー対応性能の高さから、国内外の多くのプロゴルファーに採用されています。特に中元調子特有の切り返しやすさと低スピン性能は、試合での安定したティーショットに直結するため、上級者やツアープロの信頼を得ています。
主な使用プロ例
- 国内男子ツアー:中距離ヒッターからパワーヒッターまで幅広く採用。
- 国内女子ツアー:HSが速めの選手や、風の影響を避けたい場面での使用が目立つ。
- 海外ツアー:PGA、欧州ツアーでの使用実績もあり、特にドライバーとFWの両方に採用するケースが多い。
ツアーでの評価ポイント
- 方向性の安定:タイトなフェアウェイでもラインを外さない安心感。
- 強い中弾道:風下・風上問わず安定した弾道を描ける。
- スイングテンポを崩さない:長時間のラウンドやプレッシャー下でも一定のリズムを保ちやすい。
ツアープロの間では、「硬すぎず、柔らかすぎない中元調子の基準」としてGTを挙げる声もあり、同カテゴリーのシャフト選びの指標にされることも多いです。
まとめ・おすすめセッティング

ディアマナGTは、中元調子のしなり感と低スピン性能を組み合わせたツアー系シャフトで、幅広い競技ゴルファーに対応できる完成度の高いモデルです。
- HS38〜40m/s → 50S(振動数245〜250cpm前後):軽快な振り抜きとキャリー重視
- HS41〜43m/s → 60S(255〜260cpm):方向性と飛距離のバランス型
- HS44〜46m/s → 60X(265〜270cpm)または70S(260cpm):強弾道+低スピン
- HS47m/s以上 → 70X(270cpm以上):ハードヒッター向けの安定仕様
振動数はあくまで目安であり、同じ数値でもシャフトの素材や調子によってフィーリングは異なります。
可能であればショップやフィッティングで実測し、「数値」+「打感」+「弾道結果」を総合的に判断するのが理想です。
ディアマナGTは、風に強い安定した弾道を求めつつ、叩いても暴れない挙動を好むゴルファーに特におすすめです。
記事まとめ

- ディアマナGTは中元調子設計で、安定感と適度な走り感を両立したツアー系シャフト。
- 振動数は重量帯・フレックスごとに異なり、フィーリング・弾道に直結。
- 50S:約245〜250cpm、60S:約255〜260cpm、60X:約265〜270cpmが目安。
- 純正(OEM)版はアフターマーケット品より振動数が低めで柔らかく感じやすい。
- HS38〜40m/sは50S、HS41〜43m/sは60S、HS44〜46m/sは60Xや70Sが適正。
- 強弾道・低スピン設計で、風に強い弾道を打ちたいゴルファーに好相性。
- 合うのは叩きにいくタイプ、中〜低スピン志向、HS42m/s以上のプレーヤー。
- 合わないのはスインガータイプ、高弾道志向、HS40m/s未満のプレーヤー。
- ディアマナPDやベンタスブルー、テンセイCK Pro Orangeと比較すると剛性・しなり位置に差あり。
- ツアー使用実績も豊富で、プロからの信頼が高い中元調子の基準モデル的存在。


