アイアンのシャフト選びで、「カーボンシャフトって実際どうなの？」と悩んでいる人は多いと思います。最近では軽量で振り抜きやすいという理由から、特にシニアや女性ゴルファーを中心にカーボンを選ぶ人も増えてきました。でも一方で、「飛ばない」「ダサい」「方向性が安定しない」なんて声もちらほら。
この記事では、アイアン カーボンシャフトのデメリットを中心に、スチールとの違いやおすすめモデル、向いている人までやさしく解説していきます。自分に本当に合うシャフトを見つけて、スコアアップにつなげましょう！
Contents
【H2：アイアン カーボンシャフトのデメリットとは？】
【H3：カーボンシャフトの欠点は何ですか？】
カーボンシャフトには多くのメリットがある一方で、いくつかの欠点も存在します。まず一番の弱点は、打感や方向性の安定性にばらつきが出やすいこと。特にスイングが速くて力強い人にとっては、インパクト時のブレが気になりやすくなります。
また、耐久性の面でも注意が必要です。スチールに比べて衝撃に弱いため、クラブ同士がぶつかるなどのダメージにより、ヒビや破損が起きやすいこともあります。さらに、リシャフトや細かい調整が難しく、フィッティングの自由度もスチールに劣る点が挙げられます。
価格も少し高めになる傾向があるので、「コスパ重視」の人にとってはハードルになるかもしれません。つまり、カーボンシャフトは全ての人にベストな選択肢ではないということ。特徴を正しく理解し、自分のスイングタイプに合っているかを見極めることが大切です。
【H3：アイアン カーボンシャフト 飛ばないは本当？】
「カーボンシャフトは飛ばない」という声を聞いたことがある人も多いかもしれません。実際にそう感じているゴルファーもいますが、これは一概には言えない話なんです。
カーボンシャフトはスチールよりも軽く作られているため、振り抜きやすさはある反面、しなりすぎてミート率が落ちるケースがあります。とくにヘッドスピードが速い人や、インパクトが強めの人が使うと、シャフトが暴れて芯を外す原因になってしまうこともあるんですね。
その結果、「スチールのときよりも飛ばなくなった」と感じる人がいるわけです。
逆に、ゆったりしたスイングテンポの人にとっては、カーボンのしなりがうまく働き、スイートスポットで打てる回数が増えるので、飛距離アップにつながることもあります。
つまり、「カーボンシャフト＝飛ばない」とは限りません。大切なのは、自分のスイングスピードやタイミングに合っているかどうか。
カーボンを選ぶことで飛ばなくなる人もいれば、逆に飛ぶようになる人もいる。これが正直なところです。
【H2：スチールとカーボン、アイアンシャフトはどっちがいい？】
アイアンを選ぶとき、必ず迷うのが「スチールとカーボン、どっちのシャフトが自分に合うのか？」という問題です。どちらにもメリットとデメリットがあるため、単純に「こっちが優れている」と言い切るのは難しいところ。
ポイントは、自分のスイングの特徴やプレースタイル、そして体力レベルを正しく把握して、それに合ったシャフトを選ぶこと。ここからは、それぞれの違いや向いている人について具体的に見ていきましょう。
【H3：アイアン スチール カーボン どっちが合う？】
まず、スチールシャフトはしっかりとした重さと安定感があり、方向性を重視したい人やヘッドスピードが速い人におすすめです。シャフトのしなりが少ないため、インパクトの再現性が高く、ミスが減るというメリットもあります。
一方で、カーボンシャフトはとにかく軽くて振りやすいのが魅力。非力な人やシニア、女性ゴルファーにとっては、体に負担をかけずにスイングできるため、飛距離アップも狙えます。ただし、軽さゆえにタイミングが合わないと、シャフトが暴れてミスにつながるリスクも。
選び方のコツは、ヘッドスピードとスイングテンポをチェックすること。たとえば、ヘッドスピードが40m/s以下で、テンポがゆっくりな人ならカーボンのほうが相性が良いことが多いです。逆に、45m/s以上の速いスイングをする人には、スチールのほうが安定しやすいでしょう。
どちらが「良い」ではなく、どちらが「合うか」が大事です。試打して、自分の感覚に合うものを選ぶのがベストです。
【H3：7番アイアンで150ヤード飛ばすにはどれくらいのヘッドスピードが必要ですか？】
7番アイアンで150ヤードを安定して飛ばすには、ヘッドスピードでおよそ38〜42m/sが必要と言われています。
これはあくまで目安ですが、特にキャリー（空中に飛ぶ距離）で150ヤードを狙う場合、40m/s前後のヘッドスピードが一つの基準になります。
ただし、実際の飛距離はシャフトの硬さ・ロフト角・ボールの種類・スイングのミート率によっても大きく変わります。ヘッドスピードが足りていても、スピン量が多すぎたり、芯を外して打ってしまうと、なかなか150ヤードには届きません。
ここで注目すべきなのが、カーボンシャフトを使うと飛距離が伸びやすくなる人がいるということ。
カーボンのしなりが自然な「タメ」を作ってくれて、ミート率が上がれば、比較的ヘッドスピードが低くても飛距離を稼げる場合があります。
一方、ヘッドスピードが45m/sを超えるようなパワータイプの人が軽量カーボンを使うと、しなり過ぎてタイミングがずれ、飛ばない原因にもなりえます。
つまり、150ヤードという飛距離を出すためにはヘッドスピードだけでなく、シャフトとの相性も重要なんですね。
飛距離に伸び悩んでいるなら、自分のスイングに合ったシャフトかどうか、見直してみるのも一つの手です。
【H2：アイアン カーボンシャフトが向いている人は？】
カーボンシャフトのアイアンは、軽くて振りやすく、最近では性能もかなり向上しています。とはいえ、万人に合うわけではなく、“合う人”と“合わない人”がはっきり分かれるのも事実です。
ここでは、カーボンシャフトがどんな人に向いているのかを詳しく見ていきましょう。
【H3：カーボンシャフトはどのような人に向いていますか？】
カーボンシャフトが向いているのは、主に以下のようなゴルファーです。
- スイングがゆったりめの人
- ヘッドスピードがやや遅めの人（40m/s前後以下）
- 飛距離をもっと伸ばしたい人
- 体力に自信がないシニアや女性
- 関節や腰に不安があり、スチールだと体に負担がかかる人
カーボンシャフトはスチールに比べて30〜40gほど軽量で、手首や肘への負担が少なく、長時間の練習やラウンドでも疲れにくいのがメリットです。また、シャフトのしなりを活かせる人なら、自然とミート率が上がり、飛距離アップも期待できます。
一方、ヘッドスピードが速すぎたり、しっかり振り切るタイプの人は、シャフトがしなりすぎてタイミングが合わなくなることも。
なので、カーボンを検討しているなら、自分のスイングスピードやテンポに合っているかをフィッティングで確認しておくと安心です。
初心者〜中級者で「もっと楽に飛ばしたい」「疲れずに打ちたい」という人には、カーボンシャフトは非常に魅力的な選択肢になります。
【H3：アイアン カーボンシャフト 若者・30代はどうなのか？】
「カーボンシャフトって年配の人向けじゃないの？」と思われがちですが、最近は若者や30代ゴルファーにもカーボンシャフトを選ぶ人が増えてきています。
とくに、クラブ設計が進化したことで、しっかり振っても暴れにくいカーボンシャフトが登場してきたのが大きな理由です。
30代のゴルファーは、体力はあるけど、仕事などで練習時間が限られていることも多く、少ない練習量でも飛距離をカバーできるシャフトとしてカーボンを選ぶケースがあります。軽量で振りやすく、無理に力まなくても飛ばせるため、ケガ予防やスイングの安定性にもつながります。
また、筋力のある若者でも、あえて軽めのカーボンシャフトを使うことで、ヘッドスピードをより高めたり、テンポの改善に役立てている人もいます。
特に、最近のカーボンは「80g台後半～90g台前半」と、スチールに近い重さのタイプもあるため、力があるゴルファーでも安心して選べるようになっています。
ただし注意点もあります。勢いのあるスイングをする人が軽すぎるカーボンを使うと、タイミングがズレて安定感が損なわれる可能性があること。
そのため、30代や若者でも「飛距離重視」「体への負担軽減」「テンポの改善」を目的とするなら、フィッティングを受けて自分に合った重さ・硬さのカーボンを選ぶのがポイントです。
【H2：アイアン カーボンシャフトはプロや上級者に選ばれる？】
「カーボンシャフトって初心者向けじゃないの？」と思うかもしれませんが、実はツアープロの中にもカーボンシャフトを使う選手がいます。
もちろん大多数のプロはスチールシャフトを使用していますが、一部の条件下ではカーボンを選ぶメリットもあるんです。
ここでは、実際に男性プロゴルファーがカーボンシャフトを選んでいる例を紹介しながら、その理由や背景を解説していきます。
【H3：アイアン カーボン 男性プロの使用実例】
一般的に、プロゴルファーのアイアンといえばスチールシャフトが主流です。方向性の安定性と打感のフィードバックに優れているからですね。
ただ、最近ではカーボンシャフトの性能が飛躍的に向上し、条件次第ではプロも選択肢に入れるようになってきました。
たとえば、アメリカPGAツアーでは、軽量ながらトルクの少ない**「ハイブリッドカーボンシャフト」を試している選手が出てきています。特にアイアンの中でもロングアイアンのようなミドル〜ロング番手にカーボンを組み合わせて、振り抜きを重視**するセッティングが一部の上級者に見られます。
日本ツアーでも、シニア選手やフィジカルに不安を抱える選手の中には、**重量級カーボンシャフト（90g〜100g台）**を使っている例も。カーボンでもスチール並みの剛性と安定感があるモデルも増えてきたため、「パワーはあるけど体をいたわりたい」というプロに支持されているのです。
つまり、カーボン＝初心者用という時代は終わりつつあるということ。プロや上級者でも「目的に応じて選ばれるシャフト」として、カーボンは進化してきています。
【H2：アイアン カーボンシャフトの選び方とおすすめモデル】
カーボンシャフトにもさまざまな種類があり、「どれを選べばいいの？」と迷ってしまう人も多いはずです。
特に注目したいのが**重さ（重量帯）と硬さ（フレックス）**のバランス。これが合っていないと、せっかくのカーボンのメリットが活かせません。
ここからは、特に人気の80g前後のカーボンシャフトについて、向いている人の特徴や、実際におすすめできるモデルも紹介していきます。
【H3：アイアン カーボンシャフト 80g前後は誰向け？】
80g台のカーボンシャフトは、軽すぎず・重すぎずという絶妙なポジションにあるため、幅広い層のゴルファーに人気があります。
具体的には、次のようなゴルファーに向いています。
- ヘッドスピードが38〜42m/sくらいの人
- しっかり振れるけど、スチールよりは軽くしたい人
- 長時間プレーしても疲れにくいクラブが欲しい人
- スイングが安定してきた中級者ゴルファー
この重さのシャフトは、スチールからカーボンへの移行を考えている人にも最適です。違和感が少なく、自然に振れるという点でも人気があります。
逆に、ヘッドスピードが45m/s以上あるようなパワータイプの人が使うと、やや柔らかく感じてタイミングが取りにくくなることも。
その場合は90g〜100g超えの重量級カーボンを検討するのが良いでしょう。
最近では、80g前後のシャフトでもトルクを抑えて方向性を安定させた設計のものも多く、見た目もスチールと変わらないようなモデルもあります。「カーボンは軽すぎる・頼りない」という印象を持っていた人にも、ぜひ一度試してほしいゾーンです。
【H3：アイアン カーボンシャフト おすすめモデル3選】
ここでは、アイアン用カーボンシャフトの中でも、使いやすさ・性能・コスパのバランスが良く、多くのゴルファーから支持されているおすすめの3モデルを紹介します。
初心者〜中級者、さらには30代や若年層まで幅広く使えるラインナップです。
1. フジクラ MCI 80
重さ：80g台｜特徴：しっかり感としなりのバランス◎
スチールシャフトに近い感覚を持たせた設計で、**「カーボン＝柔らかい」のイメージを覆す1本。**方向性も良く、初めてカーボンに移行する人にピッタリ。40代〜50代にも人気。
2. N.S.PRO Zelos 7（ゼロスセブン）
重さ：76.5g（R）｜特徴：軽量・高弾道・飛距離重視
日本シャフトが手掛けるモデルで、**軽く振っても高く上がる設計。**女性や非力な方、シニアにとって“飛距離の救世主”になるモデル。軽量だけど頼りなさは感じさせません。
3. USTマミヤ ATTAS FF IRON
重さ：80g台〜｜特徴：カーボンらしいしなりと高初速性能
ドライバーシャフトでも有名なATTASシリーズのアイアン版。**インパクトの力をしっかり伝え、ボールスピードが出やすい設計。**打感も柔らかく、アイアンでも“気持ちよく飛ばす”ことに特化しています。
この3本はどれも**「カーボン＝非力な人向け」という偏見を払拭する**ほど、しっかりした性能を持っています。
「今までスチール一択だったけど、体への負担が気になる」
「飛距離アップしたいけど、タイミングが合わないとミスが増える」
そんな悩みを持つゴルファーは、一度これらのモデルを試してみると大きな変化が得られるかもしれません。
【H2：カーボンシャフトはダサい？よくある誤解】
最近は性能面で評価されつつあるカーボンシャフトですが、一部ではまだ「カーボン＝ダサい」というイメージを持たれていることもあります。
しかしそれは、昔の印象や先入観にすぎないケースがほとんど。ここでは、なぜそんな誤解があるのか、そして実際はどうなのかを解説していきます。
【H3：アイアン カーボン ダサいと思われる理由とは？】
「カーボンシャフトはダサい」と思われてしまう理由には、いくつかの先入観や過去の印象が影響しています。
まずひとつは、「カーボン＝初心者向け・年配向け」というイメージ。スチールより軽くて柔らかいという特徴が、”本格派じゃない”という誤解を生みがちです。
また、ひと昔前のカーボンシャフトは耐久性や方向性に不安があったため、「なんとなく安っぽい」「頼りない」印象が定着してしまいました。その頃の印象を今でも引きずっている人が多く、「アイアンにカーボン使ってるの？なんか微妙じゃない？」と思われる原因になっています。
さらに見た目も影響している部分があります。黒っぽいマットなデザインのシャフトは目立ちやすく、好みが分かれることもあり、見た目重視のゴルファーにとっては敬遠されがちでした。
しかし現在では、カーボンシャフトの見た目も洗練されており、プロ仕様の高級感あるデザインも多数登場しています。
むしろ今は「体に無理なく飛距離と精度を出せる、賢い選択」として選ばれる時代。ダサいというより、合理的に選んでいるスマートな印象に変わってきているのが現状です。
つまり、「ダサい」と感じるのは古い価値観にとらわれているだけ。自分に合ったクラブを選ぶのが、何よりカッコいいゴルファーの姿と言えるのではないでしょうか。
【H2：まとめ｜カーボンシャフトは“合う人”が使えば大きな武器になる】
「カーボンシャフトは飛ばない」「初心者っぽい」「ダサい」といった声は今でも耳にしますが、実際にはシャフトの進化により、カーボンの実力は大きく向上しています。
ポイントは、「誰が使うか？」です。カーボンシャフトは、スチールよりも軽く、しなりが大きいため、力を使わずに振れるスイングタイプの人には大きな武器になります。特に、スイングテンポがゆったりしている人、体力的に負担を減らしたい人にとっては、スコアアップのカギを握る存在になりえます。
逆に、ヘッドスピードが速くてハードヒッターな人が、軽すぎるカーボンを使うとタイミングが合わず、逆効果になることも。そのため、選び方さえ間違えなければ、カーボンは“飛ばない”どころか“飛ばせる武器”にもなります。
今回ご紹介した80g前後のモデルや、プロも選び始めている重量級カーボンなど、選択肢は年々増えてきています。
フィッティングを受けたり、実際に試打をしてみて、自分のスイングと相性の良い1本を見つけてみてください。
「年齢や性別でシャフトを決める時代は終わった」──。
今は自分のプレースタイルに合うクラブを選ぶことが、一番の近道です。
✅記事まとめ
「カーボン＝ダサい」は昔の話。今は体に合う道具を選ぶのがカッコいいゴルファー像。
カーボンシャフトのデメリットは、方向性のばらつきや耐久性、調整の難しさ。
「飛ばない」と感じるのは、スイングタイプが合っていない可能性がある。
スチールとカーボンの違いは、重さ・打感・しなりにあり、選び方が重要。
7番アイアンで150ヤード飛ばすには、ヘッドスピード40m/s前後が目安。
カーボンはスイングテンポがゆっくりな人や非力な人に向いている。
若者や30代でもカーボンは選択肢になる。性能と使いやすさが両立されてきている。
一部の男性プロもカーボンシャフトを採用しており、性能は確実に進化している。
80g前後のカーボンはスチールからの移行組にも最適な重量帯。
MCI、Zelos7、ATTAS FF IRONなど、性能と振りやすさを兼ね備えたモデルが人気。
