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「レンジボールで練習してるときは飛んでるのに、コースに出たら全然飛ばない…」
そう感じたことはありませんか? 実は、練習場のレンジボール(練習球)は、コースで使う「本球(コースボール)」とは構造がまったく異なります。打感が硬く、スピン量やボールスピードも違うため、飛距離が2〜3割落ちることは珍しくありません。
さらに冬場は気温の影響でボールが硬化し、空気抵抗も増えるため、同じスイングでも飛距離が伸びにくくなります。
この記事では、レンジボールの飛距離が落ちる理由や、実際に何ヤードくらい違うのかをデータとともに解説。ユピテルなどの距離計測器を使う際の「飛距離係数」設定方法や、季節別の補正ポイント、練習で意識すべきポイントまで詳しく紹介します。
「練習場では230ヤードなのに、コースでは200ヤードしか飛ばない」──その原因を正しく理解すれば、練習効率とスコアアップは確実に変わります。
Contents
レンジボールでの飛距離はどのくらい落ちる?(ドライバー・アイアン別)
練習場で使用されるレンジボールは、コースで使うボールと比べて約2〜3割飛距離が落ちるのが一般的です。
理由は、レンジボールが耐久性を優先した構造になっており、内部のコアが硬く、外側のカバー素材も弾きが弱いため。同じスイングスピードでも、ボールスピードが平均3〜6m/sほど遅くなるといわれています。
たとえば、ドライバーで230ヤード飛んでいる人の場合、実際のコースボールなら270ヤード近く飛ぶ計算。逆に練習場では“飛ばないボール”を打っていることになるため、レンジで230ヤード=コースでは実質270ヤード級と考えて問題ありません。
クラブ別で見ると、ドライバーやフェアウェイウッドのような「初速が重要なクラブ」ほど影響が大きく、20〜25%ほど飛距離が落ちる傾向があります。アイアンになるとスピン量の違いが中心となるため、落差は10〜15%程度に収まります。
以下のようなイメージです。
| クラブ | コースボール 実測 | レンジボール 換算 | 飛距離 減少率 |
|---|---|---|---|
| ドライバー | 250yd | 約200yd | 約20%減 |
| 5番ウッド | 220yd | 約180yd | 約18%減 |
| 7番アイアン | 150yd | 約130yd | 約13%減 |
| PW | 100yd | 約90yd | 約10%減 |
また、気温や湿度、練習場の標高によっても飛距離は変化します。特に冬場は空気抵抗が増し、ボール自体が硬化するため、さらに5〜10%の飛距離ダウンが起こることもあります。
このため、「冬の夜にレンジで200ヤード=春のコースでは230ヤード」程度の差が出るケースも少なくありません。
なお、ユピテルやガーミンなどの弾道計測器を使用する場合は、レンジボール用に飛距離係数を0.80〜0.85前後に設定しておくと実測値との差を正確に補正できます。
こうした補正を行うことで、「レンジでの飛距離をそのまま鵜呑みにしない」練習が可能になり、より現実的なコース戦略につながります。
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なぜレンジボールは飛ばないのか?【構造と素材の違い】
コースボールとの構造の違い(カバー・コア・コンプレッション)
レンジボールが飛ばない最大の理由は、構造と素材の違いにあります。
コースボール(本球)は、飛距離とスピン性能を両立させるために「多層構造(2〜4ピース)」で作られ、中心のコアが弾力性に優れています。一方、レンジボールは何度も打たれることを前提にした“耐久性重視”の設計。コアが硬く、外側のカバーも厚くて柔軟性が少ないため、インパクト時のエネルギー伝達効率が低下します。
つまり、同じヘッドスピードで打ってもボールが潰れにくい=初速が出にくい状態になります。
結果として「打感が重い」「スピンが増える」「吹け上がって前に進まない」という現象が起きやすくなるのです。
また、レンジボールのカバー素材は、コースボールに使われるウレタンやアイオノマーよりもはるかに硬いナイロン系やサーモプラスチックが中心。これにより耐久性は抜群ですが、摩擦係数が低いためフェースとの食いつきが悪く、バックスピン量が減るクラブ・増えるクラブが混在します。
特にドライバーではスピン量が増加し、弾道が高くなって失速しやすい傾向。一方で、ショートアイアンではスピンがかかりにくく、距離が伸びにくいケースも見られます。
つまり「クラブによって飛ばない理由が違う」というのも、レンジボールの特徴です。
さらに、コースボールはメーカーごとにコンプレッション(硬度)を細かく調整していますが、レンジボールは規格が統一されておらず、練習場によって弾き方が大きく異なります。
そのため、同じスイングでも練習場を変えると飛距離が10〜15ヤード変わることもあり、「今日は飛ばないな」と感じる要因の多くはこの違いにあります。
練習場では、ボールの構造を理解した上で「キャリー重視」「弾道の高さ」「打ち出し角」を意識してスイングを確認するのが効果的です。
スピン量・打ち出し角・ボールスピードの違い
レンジボールが「飛ばない」「吹け上がる」と感じる大きな要因は、スピン量と打ち出し角、そしてボールスピードの差にあります。
コースボールでは、クラブフェースとボールの接触時間が長く、最適なスピン量で高弾道かつ前に伸びる弾道を生み出します。これに対してレンジボールは、カバーが硬いためフェースに食いつきにくく、打ち出し時に「摩擦で生まれるスピン」が増加。結果、バックスピン量が過剰に発生し、弾道が高く上がって失速してしまうのです。
特にドライバーでは、打ち出し角が高くなりやすい上にスピンが増えるため、空気抵抗を受けてボールスピードが落ち、キャリーが伸びません。
そのため、練習場ではナイスショットに見えても、実際のコースでは「途中で失速して落ちる球」になっているケースが多いのです。
一方、アイアンの場合は逆にスピンがかかりにくいこともあります。これはレンジボールのカバーが摩耗してフェースにうまく食いつかず、摩擦スピンが減ってしまうためです。その結果、「思ったより止まらない」「グリーンで転がりすぎる」と感じる人も少なくありません。
また、ボールスピードに関しては、同一ヘッドスピードでもコースボールより平均で3〜6m/sほど低下します。
例えばヘッドスピード43m/sで打った場合、コースボールなら65m/s前後の初速が出るところ、レンジボールでは60m/s程度に留まることもあります。これは構造上避けられないエネルギーロスです。
つまり、レンジボールは「同じ力で打ってもボールスピードが上がらない→スピンが増えて弾道が高くなる→結果として飛距離が落ちる」という負の連鎖を生みやすい設計。
これを理解しておけば、「練習場では低めの強い弾道を意識して打つ」「コースではキャリーとランを想定して補正する」といった戦略的な練習が可能になります。
ユピテルやガーミンで飛距離補正を活用する方法
最近のゴルファーの多くが活用しているユピテル(Yupiteru)やガーミン(Garmin)などの弾道計測器。
これらを上手に使えば、レンジボールでも「コースでの実際の飛距離」に近いデータを得ることができます。
ただし、そのためには必ず飛距離補正(係数設定)**を行う必要があります。
まずユピテルでは、「ボール種類設定」や「飛距離係数(補正値)」を変更できる機種が多く、レンジボールを使用する際は0.80〜0.85に設定するのが基本です。
これは、レンジボールがコースボールより約15〜20%飛ばないことを考慮した数値。
たとえば練習場で200ヤードと表示されても、補正後は「実際は約240〜250ヤード相当」と計算できます。
ガーミンも同様に、打ち出し角・ボールスピード・スピン量から理論的なキャリーを算出しますが、レンジボールを使用するとスピン過多の影響で距離が短く出やすくなります。
そのため、データを見る際は「初速」と「スピン量」を重視し、キャリー距離は目安として+15〜20ヤード補正して考えるのが現実的です。
さらに上級者の間では、「同じスイングでコースボールとの差がどれだけあるか」を比較して、個人の補正係数を割り出す方法も一般的。
たとえば、自分のドライバーでコースでは260ヤード、レンジでは210ヤードなら係数は0.81。
この値を基準に設定しておけば、常に安定した練習データを得ることができます。
弾道計測器を“数字を測るだけの道具”ではなく、レンジボールとコースボールの差を見える化するツールとして活用すれば、練習効率が格段に上がります。
練習場で得た数値を正しく補正できる人こそ、本当の意味で「データを活かせるゴルファー」といえるでしょう。
おすすめ計測器・レンジボール対応設定付きモデル紹介
レンジボールでも実際のコースに近い飛距離を把握したいなら、レンジボール補正機能を備えた弾道計測器を選ぶのがポイントです。
最近のモデルは精度が高く、ヘッドスピード・ボールスピード・打ち出し角・スピン量などを自動解析し、コースボール換算での飛距離を表示してくれるものもあります。
まずおすすめなのが、ユピテルの人気シリーズ「GST-7BLE」。
Bluetooth対応でスマホアプリと連携でき、練習データをグラフで管理可能。
特にレンジボール係数の設定が細かく行えるため、冬場や異なる練習場でも安定したデータを取得できます。
同社の上位機種「GST-8 BLE」では、打点位置の傾向も可視化できるため、ミスヒットの傾向把握にも最適です。
続いて、プロや上級者に人気の「ガーミン Approach R10」。
弾道の3D再現機能を搭載し、スマホアプリ上でショット軌跡を確認できます。
レンジボール使用時には自動でスピン補正が行われ、練習環境を問わず安定した結果を得られるのが特徴です。
また、「仮想ラウンドモード」も搭載しており、室内練習でもラウンド感覚で距離感を磨くことができます。
もうひとつ注目なのが、国内メーカーの「PRGR RED EYES POCKET」。
シンプル操作ながら、レンジボール用とコースボール用の2モード切替ができ、実際の飛距離を把握しやすい点が魅力です。
いずれの計測器も、練習の「見える化」をサポートしてくれるツール。
レンジボールでの練習を数値で管理することで、感覚に頼らず、“科学的に上達する”練習環境を整えられます。
レンジボールの飛距離を正しく理解して上達へ
レンジボールは飛距離が落ちる──これは誰もが感じる事実ですが、その“落ちる理由”を理解しておけば、練習の精度は一気に高まります。
反発力を抑えた構造・硬いカバー・スピンの増加といった特性により、実際の飛距離はコースボールの7〜8割程度。
冬場はさらに空気抵抗や温度の影響で距離が落ちやすくなりますが、データを把握して練習内容を調整すれば、逆に「芯を食う感覚」「弾道の再現性」を磨くチャンスにもなります。
また、ユピテルやガーミンなどの弾道計測器を活用すれば、レンジボールでも実戦に近い飛距離換算が可能。
ただ打つだけの練習から、“距離感をコントロールする練習”へ意識を変えることが、確実な上達につながります。
練習場での1球1球を「飛ばない」と嘆くのではなく、「実戦を想定した精度チェック」と捉えることで、コースでの飛距離ロスは自然に減っていくでしょう。
レンジボールを理解して使いこなすことこそ、本当の上達の第一歩です。
レンジボールが吹け上がる・スライスしやすい理由
「練習場だと高く上がってしまう」「右に曲がりやすい」──こうした症状は、レンジボール特有の弾道特性によるものです。
まず、レンジボールはコアが硬く変形しにくいため、インパクト時のフェースへの食いつき時間が短いのが特徴。結果としてフェースの角度や軌道の影響を強く受けやすく、わずかな開きでもスライス回転がかかりやすくなります。
とくにアウトサイドイン軌道のゴルファーは、通常よりも右回転量が増え、「スライスが強調されて見える」傾向があります。
また、表面が硬いナイロンやサーモプラスチック素材は空気抵抗を受けやすく、バックスピン量が過剰に発生しやすい構造。これが“吹け上がり”の主な原因です。
一見、高弾道で気持ちよく飛んでいるように見えますが、実際はエネルギーが縦方向に逃げており、前方への推進力(キャリー)が不足している状態です。
さらに、練習場によっては安全性を考慮して「低反発タイプのレンジボール」を採用している場合もあります。このタイプはボールスピードを意図的に抑える設計のため、初速が出にくく、自然と高く短い弾道になります。
つまり、打ち方の問題ではなくボール側の物理的特性によって、スライスや吹け上がりが強調されて見えるのです。
これを防ぐためには、レンジボールの特性を理解したうえで「低弾道を意識したスイング練習」を行うことが重要です。
例えば、ハーフショットでスピン量をコントロールしたり、フェースローテーションを最小限に抑えて打つことで、実際のコース弾道に近い練習が可能になります。
なお、同じ練習場でも「ボールの新しさ」によって性能差は大きく、摩耗したレンジボールはさらにスピンが増えやすい傾向があります。定期的にボールが交換される施設ほど、より実戦に近いフィーリングで練習できると覚えておきましょう。
季節や気温でも飛距離は変わる?【冬は特に飛ばない理由】
冬に飛距離が落ちる3つの原因(空気密度・温度・ボール硬化)
冬の練習で「いつもより飛ばない」「レンジボールが全然前に行かない」と感じるのは、気のせいではありません。
特に12〜2月にかけては、空気密度・気温・ボール硬化の3要素が重なり、レンジボールの飛距離がさらに落ちる季節です。
まず1つ目の原因は「空気密度」。冷たい空気は温かい空気より分子が詰まっており、ボールが飛ぶ際の空気抵抗が増大します。これにより、同じ初速でもボールが前に進むエネルギーを奪われ、キャリーが5〜10ヤードほど短くなることもあります。
2つ目は「気温の低下によるボールの硬化」。ボールのコア素材(ゴムや樹脂)は温度が下がると弾性が低下し、インパクト時の反発力が弱まるため、初速が落ちます。特にレンジボールはもともと硬い素材を使用しているため、気温5℃以下では「石のような打感」になることもあり、エネルギー伝達効率が悪化します。
そして3つ目は「体温・筋肉の可動域の低下」。寒さで筋肉がこわばると、ヘッドスピードが普段よりも3〜5m/s遅くなりがちです。
ヘッドスピード43m/sの人が40m/sに落ちるだけで、理論上の飛距離は約15〜20ヤード減少します。
つまり、スイング面・環境面・ボール性能面のすべてが飛距離低下に関与しているのです。
これらを踏まえると、冬の練習では「飛距離が落ちて当たり前」と認識することが大切。
コースボールとの差が通常よりも大きくなるため、ユピテルなどの弾道計測器を使う場合は飛距離係数を0.75〜0.8程度に設定すると現実的な数値に近づきます。
また、練習前にはしっかりとストレッチを行い、温かいボールを使用するなどの対策を取ることで、冬場でもより実践的な飛距離感を養うことができます。
寒冷時におすすめの練習法と補正の考え方
冬の練習では、レンジボールの飛距離が落ちることを前提に、「飛ばそうと力む」のではなく、正確なインパクトと弾道の安定性に意識を向けるのがポイントです。
寒い時期に無理してフルスイングを繰り返すと、ヘッドスピードが上がらないうえにフォームが崩れやすく、結果的に飛距離ロスがさらに悪化してしまいます。
まず意識したいのは「キャリー重視の練習」。冬場のレンジではランが出にくいため、キャリーだけで狙い距離を打ち分ける練習が効果的です。
例えば7番アイアンなら、キャリー130ヤードを安定させる練習を目標に設定し、弾道の高さと方向性を確認しましょう。これにより、コースで実際にどのくらいの距離感になるかをイメージしやすくなります。
また、ユピテルやガーミンなどの距離計を使う場合は、**飛距離係数を「0.75〜0.8」**に設定するのがおすすめ。冬のレンジでは、実測値より約20〜25%短く表示されることが多いため、この補正をかけることでコースボール換算の距離感を掴みやすくなります。
もうひとつのコツは「短い番手を多用する」こと。寒冷時はクラブのロフト角が立った番手ほどスピンが増えやすく、吹け上がりやすい傾向があります。
そのため、ショートアイアンやハーフショット練習を中心に据えると、安定したリズムを維持しやすく、体にも負担をかけずに練習量を確保できます。
最後に、ボールやクラブを打つ前に手を温め、柔軟を十分に行うことも忘れずに。
「冬は飛ばない」が当たり前と割り切り、フォームの再現性とリズムを磨く期間と捉えれば、春先のラウンドで驚くほど飛距離が戻るはずです。
冬の飛距離データ比較(レンジボール vs コースボール)
冬の練習でどのくらい飛距離が落ちるのか、実際の数値で比較してみましょう。
ここでは、ヘッドスピード43m/s前後の一般的なアベレージゴルファーを想定し、レンジボールとコースボールの飛距離差を冬季(気温5〜10℃)で比較したデータを示します。
| クラブ | コースボール (夏) | コースボール (冬) | レンジボール (冬) | 差 (夏→冬) |
|---|---|---|---|---|
| ドライバー | 250yd | 230yd | 約190yd | 約60yd減 |
| 5番ウッド | 220yd | 205yd | 約175yd | 約45yd減 |
| 7番アイアン | 150yd | 138yd | 約120yd | 約30yd減 |
| PW | 100yd | 92yd | 約82yd | 約18yd減 |
この表からもわかるように、冬は気温・空気抵抗・ボール硬化の影響で、同じスイングでも最大20〜25%の飛距離低下が起こります。
特にレンジボールはもともと反発性能が低いため、気温の影響をダイレクトに受けやすく、ドライバーでは「夏より60ヤードも短くなる」ケースも珍しくありません。
また、冬はスピン量が増えやすいため、弾道が高くなりキャリーが伸びません。その一方で、グリーンではボールが止まりやすくなるというメリットもあります。
つまり「冬=飛ばない季節」ではありますが、弾道コントロールを磨く絶好の時期でもあるのです。
練習時には、「いつもより番手を1つ上げる」「キャリーを意識して打つ」「低めの弾道でランを計算する」といった工夫を取り入れることで、コースでも安定した距離感を再現できます。
冬の飛距離低下は避けられませんが、データを理解して練習の目的を変えるだけで成果は大きく変わります。
レンジボールの種類と見分け方
ツーピース型・ワンピース型の違い
一口に「レンジボール」といっても、実は構造によってツーピース型とワンピース型の2種類が存在します。
飛距離や打感、弾道の出方にも大きな違いがあり、この差を理解しておくと練習の質が一段と上がります。
まずツーピース型は、内部に「コア(芯)」があり、その外側をカバー素材で包んだタイプ。構造的にはコースボールに近く、比較的弾きが良く、打感もやや柔らかいのが特徴です。
最近では一部の高品質な練習場で採用されており、飛距離性能も高め。ドライバーやフェアウェイウッドでの弾道を確認したい人に適しています。
ただし、価格が高いため導入コストがかかり、利用できるレンジは限られています。
一方、もっと一般的なのがワンピース型。こちらはコアとカバーを一体成型した構造で、耐久性が非常に高い代わりに、反発性能が低く飛距離が出にくいのが難点です。
硬めの打感でスピン量が多く、打ち出し角も高めに出やすいため、ドライバーでは吹け上がるような弾道になりがちです。
見分け方としては、ツーピース型はカバーにメーカー名やロゴが印字されていることが多く、表面がややツヤのある質感。
ワンピース型は表面がマットで、印字も少なく「PRACTICE」や「RANGE BALL」とだけ刻印されているケースが一般的です。
また、ツーピース型は練習場によって弾道が異なるため、もし自分のホームレンジがどちらのタイプを使っているか確認しておくと、コースでの飛距離換算がしやすくなります。
打感の違いを意識して練習を重ねることで、実戦に近いスイングリズムを身につけることができます。
見分け方と打感の特徴(コース用と混ざるトラブル事例)
レンジボールとコースボールは、見た目こそ似ていますが、実際に打ってみると打感や弾道の違いがはっきりわかるものです。
レンジボールは硬くて弾きが鈍く、インパクトの瞬間に「カチッ」とした乾いた音が鳴るのが特徴。対してコースボールは「パシッ」とした柔らかく澄んだ打音で、フェースへの食いつきが感じられます。
特にアイアンやウェッジではその差が顕著で、スピンのかかり具合や高さの出方がまったく異なります。
視覚的に見分ける場合、レンジボールは**「RANGE」や「PRACTICE」などの刻印**が入っているのが一般的。カラーバリエーションも白だけでなく黄色・オレンジなどがあり、遠くからでも識別しやすいようになっています。
一方で、練習場によってはツーピース型の高品質レンジボールを導入しており、ぱっと見ではコースボールと区別がつきにくい場合もあります。
このため、実際のトラブルとして「自分のコースボールが練習場のボールと混ざってしまった」というケースが少なくありません。特にマイボールを使える打席では注意が必要です。
仮にレンジボールをコースへ持ち出して使用すると、**ルール違反(競技失格)**となる可能性があるため、管理には十分気をつけましょう。
また、最近はロストボール市場において、誤って「練習球」が混ざって販売されているケースも報告されています。
購入時には「RANGE」「PRACTICE」の刻印がないか確認し、打感が極端に硬いボールは避けるのが無難です。
練習場では「これはレンジボールだから飛ばない」と理解したうえで、弾道の再現性を確認する練習に徹するのが理想です。飛距離ではなく、方向性・高さ・スイングテンポを重視すれば、コースでの精度が確実に上がります。
練習場によって飛距離差が出る理由
同じスイングをしているのに、「練習場が変わると飛距離が違う」と感じたことはありませんか?
実はそれ、あなたの打ち方ではなく、レンジボールの種類や練習環境の違いが原因のことが多いのです。
まず最も大きいのは、ボールの反発性能の違い。練習場によって仕入れているメーカーやボール構造が異なり、ツーピース型を使う施設もあれば、耐久性重視のワンピース型を採用しているところもあります。
ツーピース型の方がやや柔らかく反発力が高いため、同じヘッドスピードでも10〜15ヤード程度多く飛ぶことがあります。
一方、ワンピース型は反発が弱く、飛距離が抑えられる傾向が強いです。
次に影響するのがボールの状態(使用頻度)。古くなったレンジボールは表面が摩耗してスピン性能が変化し、弾道が高くなりすぎたり、初速が落ちたりします。
特にゴムの劣化が進むとコアの弾性が低下し、飛距離が5〜10%程度短くなることもあります。
つまり、「ボールが古いほど飛ばない」のは物理的にも正しい現象です。
さらに、練習場の標高・気温・ネット設計も影響します。
標高の高い地域は空気抵抗が少なく飛びやすく、逆に海沿いや冬季は重い空気で飛距離が落ちます。
また、ネットの高さが制限されている練習場では「高弾道にならないように低反発球を採用している」場合もあり、ボールそのものが飛ばない設計になっていることも。
このように、練習場ごとに条件が異なるため、同じ230ヤード表示でも実際のキャリーは190〜210ヤード程度にばらつくことがあります。
自分のホームレンジがどのタイプかを把握し、弾道計測器で初速・スピン・打ち出し角をチェックしておくことで、より精度の高い飛距離感をつかむことができます。
レンジボールで正確に距離感をつかむ方法
「レンジボールは飛ばないから意味がない」と思っていませんか?
実は、レンジボールでも目的を明確にすれば非常に効果的な練習が可能です。
ポイントは、「飛距離の絶対値」ではなく「キャリー距離と弾道の再現性」に意識を向けること。
レンジボールでも活かせる練習メニュー(キャリー重視)
まずおすすめしたいのが、キャリー重視の打ち分け練習です。
練習場のヤード表示板を目標にして、7番アイアンで100・120・140ヤードと段階的に狙う練習を行いましょう。
このときの目的は「正確な距離のコントロール」ではなく、「同じスイングで同じ高さ・スピン量を再現できるか」にあります。
実際の距離が多少前後しても問題ありません。重要なのは、1球ごとの弾道の安定感です。
また、レンジボールではスピンが多くなりやすいため、低弾道でラインを出すショットを練習するのも有効です。
軽くハーフショット気味に抑えて、打ち出し角を低く保ちながら芯で捉える感覚を養うことで、実戦でも風に強い球を打てるようになります。
さらに、スイングリズムを整えるために「3球1セット練習」を取り入れるのもおすすめ。
1球目は軽め、2球目は通常、3球目は強めといった具合に打ち分けることで、力感と弾道の関係が掴みやすくなります。
これにより、コースでの「どれくらい振ればこの距離」という感覚を自然に身につけられます。
最後に、弾道計測器(ユピテル・ガーミンなど)を併用すれば、飛距離係数を補正したリアルなキャリーデータが得られます。
「練習場では飛ばない=意味がない」ではなく、「飛ばないからこそ精度が磨ける」──それがレンジボール練習の本質です。
✅ 記事まとめ
- レンジボールはコースボールより約2〜3割飛距離が落ちる
- 主な原因は構造・素材・反発性能の違いによる初速低下
- スピン量が増えて吹け上がりやすく、弾道が高くなりがち
- 冬は空気密度・低温・ボール硬化でさらに距離ダウン
- 練習場によってボールの種類や状態が異なり飛距離差が出る
- 飛距離よりもキャリーと弾道再現性を意識した練習が効果的
- ユピテルでは係数0.80〜0.85で補正、冬は0.75前後が目安
- 計測器を活用すればレンジでも実戦データを再現できる
- 練習場のボールをコースへ持ち出すのはルール違反なので注意
- 「飛ばない=悪い練習」ではなく、飛距離管理を学ぶ機会と捉える
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