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テーラーメイドの「Qi10 LS ドライバー(キューアイテン)」は、2024年モデルの中でも“最もプロ仕様”と言われる上級者向けヘッドです。
SNSや試打レビューでは「飛距離は出るけど扱いが難しい」「芯に当たらないと全然飛ばない」といった意見も多く、一部では敬遠される存在になっています。
しかし実際のところ、このクラブは“難しい”というよりも“使い手を選ぶ精密モデル”。
スイングタイプとヘッドスピードが合えば、Qi10 LSほど理想的な弾道を打てるクラブはありません。
ここでは、なぜQi10 LSが「難しい」と言われるのか、その設計上の理由と、どんなゴルファーに向いているかを中立的に解説します。
Contents
Qi10 LSは難しい?その理由と特徴
Qi10 LS ドライバーが難しいと感じられる最大の理由は、低スピン・低打ち出し・浅重心という設計思想にあります。
打ち出し角が低く、スピン量も少ないため、ミスヒットの際にはボールが浮きづらい構造。
ヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーでは、キャリー不足や右方向への吹け上がりが出やすい傾向です。
ヘッドスピードが合えば性能が開く
一方で、45m/sを超えるプレーヤーにとってはQi10 LSのポテンシャルは非常に高くなります。
スピンを抑えて吹け上がりを防ぎ、ランで距離を伸ばす力強い弾道を実現。
また、フェースの反発エリアは従来よりも広く、前作ステルス2に比べてミスへの許容度も向上しています。
操作性と弾道傾向
操作性の面では、意図的にフェードを打ちたいゴルファーにぴったりのモデル。
浅重心でヘッドターンが控えめなため、左へのミスを嫌うハードヒッターには理想的な設計といえます。
一方、つかまりを重視するドローヒッターやスライスに悩む方には、Qi10やQi10 MAXのほうが結果が安定しやすいタイプ。
打感とフィーリング
打感はやや硬めで、インパクト音はシャープです。
芯を捉えたときの乾いた打音は上級者にとって爽快な響き。
ただし、初心者には少しシビアに感じられることもあります。
適切なヘッドスピードと弾道コントロールがあれば、Qi10シリーズの中でもトップクラスの飛距離性能を発揮します。難しいと感じるか、最高の一本と感じるか――それは使い手次第です。
\高性能/
ヘッドスピード測定器

Qi10とLSの違いは何ですか?
同じQi10シリーズでも、「Qi10」と「Qi10 LS ドライバー」では設計思想がまったく異なります。
どちらも高慣性モーメント構造を採用していますが、ターゲットゴルファーや弾道性能には明確な差。
選び方を間違えると、結果が大きく変わってしまうクラブです。
最大の違いは重心とスピン量
まず注目すべきは、重心設計とスピン量の違い。
Qi10 LSは「Low Spin(低スピン)」の略称で、重心を浅く・低く設定しています。
打ち出し角が低く、スピン量も少ないため、風に強い“強弾道”を生み出す構造。
ストレートやフェード弾道を安定して打ちたい上級者には理想的な設計です。
一方、Qi10は重心を深めに取り、打ち出しが高くスピンもやや多め。
球が上がりやすく、ミスにも強いので、中級者やアベレージゴルファーに向いたモデルといえます。
ヘッド形状と構えたときの印象
ヘッド形状と見た目の安心感にも明確な違いがあります。
Qi10は丸みを帯びたシルエットで、構えた瞬間に「つかまりそう」と感じる形状。
一方のQi10 LSは、後方の張りを抑えたシャープなヘッドデザイン。
ターゲットラインに構えやすく、操作性を重視した構造になっています。
この造形の違いが、「LSは難しい」「Qi10のほうがやさしい」と言われる理由のひとつです。
打感とインパクトフィーリング
打感にもそれぞれ個性があります。
Qi10 LSはフェース剛性が高く、インパクト音がやや硬質で「パチッ」と弾くようなフィーリング。
対してQi10は柔らかく包み込むような打感で、打点がズレても距離のロスが少ないのが特徴。
上級者が求めるフィードバック重視か、安定感重視かで好みが分かれるポイントです。
Qi10は「ミスに強く、高弾道で飛ばすオールラウンドモデル」。Qi10 LSは「低スピンで風に強い、強弾道モデル」。どちらが優れているかではなく、スイングタイプやヘッドスピード、弾道の好みによって最適な一本が変わります。やさしさ重視ならQi10、操作性と強弾道を求めるならQi10 LSが正解です。
Qi10 LSのヘッドスピードは?
Qi10 LS ドライバーは、テーラーメイドの中でもヘッドスピードに敏感なモデルです。
スピン量が少なく、打ち出し角が低めに設計されているため、スピードが不足すると弾道が上がりづらくなりがち。
その結果、「飛ばない」「難しい」と感じる原因につながります。
適正ヘッドスピードの目安
Qi10 LSの性能を活かすための理想的なヘッドスピードは、43〜48m/s前後。
特に45m/sを超えるプレーヤーであれば、このクラブのポテンシャルを存分に引き出せます。
スピンを抑えた強弾道で、風に負けないライナー系ショットを放てるのが最大の魅力。
このスピード帯ではキャリーもランも伸びやすく、総飛距離でQi10やMAXを上回るケースも多く見られます。
スピード不足時の対策
一方、ヘッドスピードが40m/s前後のゴルファーは注意が必要です。
打ち出し角が足りず、スピン量も不足してキャリーが極端に落ちる傾向。
このような場合は、高打ち出し・高スピン系のシャフト(例:TENSEI REDやVENTUS BLUE TR)を組み合わせると弾道の高さを補えます。
さらに、ロフトを+1°調整すれば打ち出しが安定し、キャリーアップにつながります。
向いているスイングタイプ
Qi10 LSは、プロのように「ヘッドを加速させながら打ち込む」タイプに適した設計。
しっかり振り抜き、ボールを潰す感覚でインパクトできる人に最もフィットします。
一方、ゆるやかなアッパーブロー軌道でスイングするタイプは、Qi10やQi10 MAXのほうが弾道が安定しやすい傾向。
つまり、スイングが鋭く、ヘッドスピードが45m/s前後あるゴルファーにとって、Qi10 LSは“難しいクラブ”ではなく“最大飛距離を狙える武器”となります。
Qi10とQi35どちらが良い?
この3モデルは同じQiシリーズでも、設計目的とターゲット層が明確に分かれています。
結論から言えば、求める弾道とヘッドスピードによって“良いモデル”は変わります。
Qi10 LS|強弾道と低スピンを求めるハードヒッター向け
Qi10 LS ドライバーはシリーズ中もっとも低スピン・低打ち出し設計のヘッド。
スピン量を抑えて強弾道を打ちたいハードヒッター向けで、ヘッドスピード45m/s以上のプレーヤーに最適です。
左へのミスを防ぎたい人や、風の強いコースをよく回る人にとっては圧倒的な安定感を発揮。
一方で、スイートエリアがやや狭く、ミスヒット時にはキャリー不足が出やすいモデルでもあります。
やさしさよりも、弾道の強さと操作性を優先したヘッドといえます。
Qi10|最もバランスの取れた万能タイプ
Qi10(スタンダード)はシリーズの中心的存在。
寛容性と飛距離のバランスが非常に良く、ヘッドスピード40〜45m/sのプレーヤーに適しています。
球が上がりやすく、ドロー・フェードどちらにも対応しやすい設計。
アベレージ層から上級者まで幅広く使える万能モデルです。
打感は柔らかく、構えたときの安心感も大きな魅力。
Qi35|やさしさと安定性を重視した高弾道モデル
Qi35はシリーズの中で“やさしさ特化型”の最新モデルです。
高慣性モーメント構造と高打ち出しフェース設計によって、スライスを抑えながらまっすぐ飛ばしやすい設計。
ヘッドスピード38〜43m/s前後のゴルファーでも十分なキャリーを確保でき、「ドライバーが苦手」「球が上がらない」という人にぴったりです。
ただし、強弾道や操作性を求める上級者にはやや物足りなさを感じるかもしれません。
3モデル比較のポイントまとめ
・飛距離重視・低スピン → Qi10 LS
・バランス重視・中弾道 → Qi10
・やさしさ重視・高弾道 → Qi35
このように、Qi10 LSは「叩ける人がさらに飛ばすためのヘッド」。
Qi10は「誰でも扱いやすい万能モデル」。
Qi35は「ドライバーに安心感を求める人向け」。
“難しい”と感じるかどうかは、ヘッドスピードと弾道の傾向によって大きく変わります。
もしドライバーに苦手意識があるならQi35。
フェードで風に強い球を打ちたいなら、Qi10 LSを選ぶのが正解です。
Qi10 LS 飛ばないと言われる理由
Qi10 LS ドライバーは「低スピン=飛ぶクラブ」と言われる一方で、「思ったより飛ばない」と感じるゴルファーも少なくありません。
この矛盾のような評価が生まれるのは、クラブの設計特性とスイングタイプの相性が深く関係しているためです。
飛ばないと感じる最大の要因
Qi10 LSが飛ばないと感じる最も大きな理由は、打ち出し角とスピン量の不足です。
浅重心・低スピン設計のため、ヘッドスピードが40m/s前後のプレーヤーでは弾道が上がりにくく、キャリーが極端に減少する傾向があります。
特にアッパーブロー軌道のスイングでは、ボールが途中で失速し、ドロップ気味の弾道になるケースが多い状況。
結果として、「飛ばない」「伸びない」という印象につながります。
打点ブレへのシビアさ
Qi10 LSは打点の安定性が求められるモデルです。
芯を外した際のスピン量変化が大きく、方向性や飛距離のバラつきが出やすい構造。
フェースセンターより下で当たるとスピンが増え、上で当たるとスピンが減ってドロップするという性質があります。
そのため、「同じ力で打っても距離が変わる」「打球が伸びない」と感じる原因になるのです。
ヘッド形状とつかまりの関係
Qi10 LSは左へのミスを防ぐために、つかまりをやや抑えた設計。
ヘッドターンをあまり使わないスイングタイプでは、球がつかまりにくくなり、初速を生かしきれない場合もあります。
これが、つかまり重視のQi10 MAXと比較したときに“飛ばない”と感じられる一因。
条件が合えば「最も飛ぶクラブ」に変わる
ただし、これらの要素はあくまでスピード不足や打点のブレがある場合の話です。
ヘッドスピードが45m/s以上のプレーヤーであれば、Qi10 LSは真価を発揮。
低スピンで風に強く、キャリー後のランも伸びるため、トータル飛距離ではQi10やMAXを上回るケースも少なくありません。
まさに、“扱う人を選ぶ精密機械”といえる存在。
飛距離アップのための調整
もし「飛ばない」と感じる場合は、セッティングを見直すのが効果的です。
・ロフトを+1°調整して打ち出し角を上げる
・高打ち出し系シャフト(TENSEI RED・VENTUS BLUE TRなど)を組み合わせる
このような調整を行うことで、弾道が安定し、Qi10 LSのポテンシャルを引き出しやすくなります。
つまり、Qi10 LSは単なる“上級者モデル”ではなく、条件が合えば最も飛ばせるクラブへと変わるドライバーです。
Qi10 LS 使用プロ
Qi10 LS ドライバーは「上級者向け」「操作性重視」と言われるだけに、ツアープロの使用率も非常に高いモデルです。
テーラーメイド契約選手を中心に、国内外の多くのトッププレーヤーがQi10 LSをバッグに入れています。
世界のトッププロが選ぶ理由
代表的な使用者は、世界ランク上位のローリー・マキロイとコリン・モリカワ。
彼らはスピン量を極限まで抑え、風を切るような強弾道を武器にしています。
Qi10 LSの浅重心構造と低スピン性能が、彼らのハードヒッターなスイングに完全にマッチ。
その結果、ツアーでも安定した飛距離と方向性を両立させています。
日本ツアーでの愛用プロ
日本ツアーでも、星野陸也選手や金谷拓実選手といった若手実力派がQi10 LSを愛用。
特に星野選手は、高打ち出し・低スピンの弾道を得意とし、Qi10 LSの“強い中弾道”を活かしてフェアウェイキープ率と飛距離の両立を実現しています。
また、海外ではスコッティ・シェフラーのように、ドローヒッターでありながらフェード系弾道を安定させるためにLSを選ぶケースも見られます。
プロが求める弾道とセッティング
Qi10 LSを使用するプロの多くは、共通してヘッドスピード45m/s以上のハードヒッター。
フェード系弾道を重視し、左へのミスを嫌うタイプが中心です。
風に強く、強弾道で狙うショットを求めるプレーヤーにとって、LSは理想的なチョイス。
操作性が高く、重心調整ウェイトやカチャカチャ機能を使えば、自分の弾道に合わせた細かなチューニングも可能です。
プロでも“シビア”と感じる理由
ただし、プロであっても「難しさ」を口にする選手はいます。
ミスヒット時のスピン変化が大きいため、打点の安定性が求められること。
さらに、スイングテンポやインパクトロフトが合わない場合には弾道が低くなりやすく、飛距離ロスの要因になることもあります。
精度を引き出す“正直なヘッド”
それでもQi10 LSは、上級者にとって“結果が正直に出るヘッド”。
自分のスイング精度を確かめ、理想の弾道を追求するためのパートナーといえる存在です。
ツアープロたちが信頼を寄せるのも、誤魔化しのきかない正確なフィードバック性能に理由があります。
Qi10 LS と Qi10 MAX 違い
Qi10 LS ドライバーとQi10 MAXは、同じシリーズに属していても設計思想がまったく異なります。
見た目こそ似ていますが、スピン量・つかまり・弾道の高さなどに明確な違いがあり、ゴルファーのタイプによって“合う・合わない”がはっきり分かれるモデルです。
最大の違いは重心とスピン量
最も大きな違いは、重心の深さとスピン量。
Qi10 LS(Low Spin)は浅重心設計でスピンを抑え、低打ち出し・強弾道を実現。
一方、Qi10 MAXはシリーズ中でもっとも深重心の構造で、打ち出しが高くスピン量も多めです。
そのため、ボールが上がりやすく、スライスを軽減してまっすぐ飛ばしやすいという特徴。
この設計差が「LS=上級者向け」「MAX=やさしい」と言われる理由になっています。
つかまり性能の違い
つかまり性能にもはっきりした差があります。
Qi10 LSはフェード系設計で、左へのミスを嫌うゴルファーに最適。
つかまりを抑えている分、右方向へのミスにはややシビアな一面もあります。
対してQi10 MAXはドロー傾向が強く、自然にボールがつかまる設計。
スライス気味のプレーヤーでも高弾道ドローを打ちやすく、結果として平均飛距離を伸ばしやすい構造です。
構えた印象とヘッド形状
ヘッド形状も選択のポイント。
Qi10 LSは後方がコンパクトで、シャープなシルエット。
構えた際にフェースの向きを意識しやすく、操作性を重視する上級者に支持されています。
一方のQi10 MAXは投影面積が大きく、アドレス時の安心感が抜群。
「やさしそう」「球が上がりそう」という印象を与え、心理的にもミスを減らしやすいモデルです。
弾道の高さと飛距離の出方
弾道の高さにも明確な違いがあります。
Qi10 LSは中〜低弾道で風に強く、トータル飛距離で勝負するタイプ。
Qi10 MAXは高弾道でキャリーを稼ぐ設計。
グリーンを高めの打ち出しで狙いたい人や、ランよりキャリーを重視するゴルファーに向いています。
・フェードで飛ばしたい → Qi10 LS ドライバー
・高弾道でまっすぐ飛ばしたい → Qi10 MAX
このように目的が異なるため、どちらが優れているというよりも“自分のスイング傾向で選ぶ”ことが重要です。
もし「LSが難しい」と感じたら、Qi10 MAXを試すことで一気に振りやすくなるケースも少なくありません。
Qi10 LS ドライバー 評価
Qi10 LS ドライバーは、テーラーメイドの2024年モデルの中でも特に“上級者志向”として注目を集めています。
多くの試打レビューやゴルフメディア、ショップスタッフの評価でも「飛距離性能は抜群」「ただしややシビア」と意見が分かれるモデル。
ここでは、実際のユーザーや試打データから見えてきたQi10 LSの評価を整理します。
飛距離性能はシリーズ屈指
まず、飛距離性能に関しては非常に高い評価が寄せられています。
低スピン設計によって強い中弾道を生み、キャリーとランの両方が伸びやすい特性。
特にヘッドスピード45m/s以上のハードヒッターからは、「今までで一番前に行く」「風に負けない弾道」といった声が多く聞かれます。
また、スピン量が一定しやすく、吹け上がりが抑えられることで安定感が増す点も高く評価されています。
ミスへの許容度はややシビア
一方で、ミスへの許容度はQi10シリーズの中でも最もシビア。
スイートエリアを外すとキャリーが落ちやすく、「芯に当たらないと飛ばない」と感じるゴルファーも少なくありません。
重心が浅いため、スライス傾向のあるプレーヤーには球がつかまりづらく感じられることもあり、ヘッドスピード40m/s前後のゴルファーにはやや扱いづらい印象です。
この点が、“上級者向け”といわれる理由のひとつです。
打感と打音の特徴
打感と打音もQi10 LSの大きな特徴です。
やや硬めで乾いた「パチッ」というインパクト音が印象的で、芯を捉えたときには非常に心地よいフィードバック。
上級者からは「弾き感が爽快」「インパクトの情報量が多い」と高く評価されています。
一方、柔らかい打感を好むプレーヤーには、少し硬質に感じられることもあります。
総評:45m/s以上のヘッドスピードで真価を発揮
Qi10 LSは、「ヘッドスピード45m/s以上」「フェード系弾道で飛距離を伸ばしたい」ゴルファーに最適なモデル。
スイングタイプが合えば、シリーズ中でも最高の飛距離と直進性を発揮します。
ただし、やさしさやつかまり性能を求める場合は、Qi10やQi10 MAXのほうが安定した結果を得やすいでしょう。
つまりQi10 LSは、“正確に振れる人ほど応えてくれる上級者モデル”。
その分、扱いこなせたときの満足感は格別です。
Qi10 LS シャフト選び
Qi10 LS ドライバーを最大限に活かすには、ヘッド特性に合ったシャフト選びが非常に重要です。
このモデルは浅重心・低スピン設計のため、スイングタイプやヘッドスピードに応じてシャフトの挙動をしっかりマッチさせないと、弾道が安定せず「飛ばない」「右に出る」と感じやすくなります。
まず基本となる考え方は、**“中〜高打ち出し×適度なしなり戻り”**のあるシャフトを選ぶこと。
Qi10 LSは弾道が低くなりやすいため、シャフト側で高さとタイミングを補うのがポイントです。
ヘッドスピード45m/s以上のハードヒッターには、
・VENTUS BLUE TR 6S/6X
・TENSEI 1K ORANGE
・TOUR AD VF
などの「中弾道・低スピン」系がベストマッチ。
これらはシャフト中間部のしなり戻りが強く、フェースターンを抑えながらも強弾道を実現します。
叩いても左に行かず、LSのフェード設計と非常に相性が良い組み合わせです。
一方で、ヘッドスピードが42〜44m/s程度のプレーヤーには、
・VENTUS BLUE 5S
・TENSEI RED TM50
・TOUR AD CQ
などの「高打ち出し・中スピン」タイプをおすすめします。
これらはボールを浮かせやすく、キャリー不足を補ってくれるため、LS特有の“上がりにくさ”を軽減します。
また、Qi10 LSはスイートスポットがやや小さめなため、シャフトのトルク値にも注目。
トルクが少なすぎる(硬すぎる)シャフトだとフェースが開きやすく、右へのミスが増えます。
トルク3.5〜4.0程度の中トルクモデルが扱いやすく、方向性とつかまりのバランスを取りやすいでしょう。
実際、試打評価でも「シャフトを変えたら一気に飛ぶようになった」という声が多く、Qi10 LSでは“ヘッドよりシャフトの相性”が結果を左右すると言われています。
つまり、LSを難しくしているのはクラブではなく、プレーヤーのスイングテンポとシャフトのマッチング。
自分に合った挙動を見つければ、Qi10 LSは飛距離と方向性の両立が可能な、極めて完成度の高いドライバーになります。
Qi10 LS ドライバー ウェイト調整
Qi10 LS ドライバーの性能を最大限に引き出すポイントのひとつが、**ウェイト調整(可変スライダー)**です。
このクラブにはソール後方に可動式ウェイトトラックが搭載されており、スライダー位置を変えることで弾道のつかまり・方向性・スピン量を微調整できます。
フェード系設計のLSモデルにおいて、この調整は非常に効果的です。
基本構造として、Qi10 LSには17gの可変ウェイトが搭載されており、左右にスライドさせることで重心位置を変化させます。
この重心移動によって、弾道の方向性が次のように変わります。
・ウェイトをヒール側(内側)に寄せる → つかまりが良くなり、ドロー回転がかかりやすくなる
・ウェイトをトゥ側(外側)に寄せる → フェードが出やすくなり、左へのミスを抑制
たとえば、右へのスライスが出やすいプレーヤーはヒール寄りに設定することでボールのつかまりを改善できます。
逆に左への引っかけが気になる人はトゥ寄りに設定することで、安定したフェード弾道を打ちやすくなります。
また、ウェイト位置によってスピン量や打ち出し角も微妙に変化します。
ヒール寄りではスピン量が増えやすく球が上がりやすくなるのに対し、トゥ寄りではスピン量が減少し、より低スピンの強弾道になります。
この調整により、プレーヤーのスイングテンポや弾道のクセに合わせたチューニングが可能です。
実際に試打したユーザーからも「ウェイト調整で別のクラブのように変わる」と評されており、特に右へのミスが多い人にとってはこの機能が救世主になることもあります。
また、ロフト調整機能(カチャカチャ)と併用すれば、弾道高さ・スピン量・方向性のすべてをコントロールできる点もQi10 LSの強みです。
ウェイト調整は、単なる微調整ではなく「プレーヤーの弾道を最適化するチューニングツール」。
ヘッド性能を活かしきれないと感じる人は、まずウェイトを3mm動かすところから始めるだけでも、弾道が大きく変化するでしょう。
Qi10 LS カチャカチャ(ロフト調整)
Qi10 LS ドライバーには、テーラーメイド独自の「カチャカチャ」機構(ロフト・ライ角調整機能)が搭載されています。
この調整機能を使いこなすことで、弾道の高さ・方向性・つかまりを自分のスイングに合わせて最適化できるのが大きな魅力。
特にQi10 LSは低スピン・浅重心設計のため、カチャカチャによる微調整が“難しさをやわらげる”重要なポイントになります。
カチャカチャは、シャフトのネック部分にあるスリーブを回すことで、ロフト角・ライ角・フェース角を最大±2°まで調整可能です。
標準設定を9.0°とすると、以下のような変化をつけられます。
・ロフトを+1°または+2°に設定 → 打ち出し角が高くなり、スピン量が増える。球が上がりやすくつかまりも向上。
・ロフトを-1°または-2°に設定 → 打ち出し角が低くなり、スピン量が減少。より強いライナー弾道を打ちやすい。
たとえば、Qi10 LSで「球が上がらない」「キャリーが出ない」と感じる人は、+1°設定にするだけで弾道が大きく改善します。
逆に「球が高すぎて風に弱い」と感じる場合は-1°設定にすることで、スピンを抑えた低弾道にチューニング可能。
また、スリーブの角度調整によってフェース角も変わるため、つかまり具合も調整できます。
+設定(ロフトアップ)ではフェースがややクローズ方向になり、ドローが出やすくなる傾向。-設定(ロフトダウン)ではフェースがオープン方向になり、フェード系弾道が安定します。
上級者の中には、「ロフトを立てて打ち出しを抑え、低スピンでランを伸ばす」という使い方をする人も多く、カチャカチャの設定でクラブの性格が大きく変わるのがQi10 LSの面白いところです。
一方、初心者や中級者の場合は、まず標準ロフトから+1°に調整するのがおすすめ。やさしさが増し、打ち出しが安定して“難しい”印象が薄れます。
さらにウェイト調整と併用すれば、つかまりと高さの両面で理想的な弾道に近づけることができます。
Qi10 LSは、ロフト・重心・打点のバランスを自分仕様にカスタムすることで初めて“真の性能”を発揮するクラブ。カチャカチャを使いこなせば、プロのように弾道を操る感覚を味わえるはずです。
Qi10 LS ヘッド重量
Qi10 LS ドライバーのヘッド重量は、シリーズ内でもやや軽めの設計ながら、バランスの取り方次第でフィーリングが大きく変わる繊細なモデルです。
標準仕様でのヘッド重量は約202〜205g前後(スリーブ込み)。
これはQi10シリーズの中でも中間的な重さで、操作性を重視した絶妙なバランスとなっています。
この重量設計の狙いは、スイング中のヘッドコントロール性を高め、精度の高いインパクトを実現すること。
LSはフェード系設計のため、重心を浅く・低く保ちながら、慣性モーメント(MOI)を維持する必要があります。
その結果、ヘッド全体の挙動が安定し、フェースの開閉が最小限に抑えられる構造になっています。
一方で、このヘッド重量は「軽く感じる」と言うゴルファーも少なくありません。
特にシャフト重量が50g台以下のモデルを装着すると、総重量が軽くなりすぎてタイミングが合わない場合があります。
そのため、ヘッドスピードが速いプレーヤーやしっかり叩きたい人は、バランスをD3〜D4付近に調整するために2〜3gのウェイト追加を検討するのが理想的です。
逆に、振り遅れやすい人・スイングテンポが速い人は、ヘッドの鉛を少し減らして軽量化すると振り抜きやすくなります。
このあたりの微調整で、Qi10 LSの“操作性の良さ”と“強弾道性能”を最大限に引き出せます。
また、ヘッド重量とスイングウェイトの関係も重要です。
Qi10 LSは浅重心ゆえにヘッドが前方へ動きやすく、スイングバランスがD2〜D3程度が最も安定しやすい設計です。
この範囲に収めることで、フェースローテーションが自然になり、打点ブレも抑えられます。
最終的には、シャフト重量や長さとの組み合わせによってフィーリングが変化するため、
「重くすると曲がらない」「軽くすると飛ぶ」といった単純な判断ではなく、自分のテンポと打点位置に合う重量セッティングを見つけることが重要です。
Qi10 LSは軽すぎても重すぎても性能を発揮しにくい“繊細なヘッド”。標準の202gを基準に、自分のスイングタイプに合わせて1〜3g単位で微調整することで、飛距離・操作性・安定性のすべてが高次元で整います。
Qi10 LSは「難しい」けど合えば最強。上級者だけのクラブではない理由
Qi10 LS ドライバーは、「扱いが難しい」と言われながらも、正しく使いこなせばシリーズ中もっとも飛距離性能に優れたモデルです。
低スピン・低打ち出しという設計は、ヘッドスピードとミート率が安定しているゴルファーにとって大きな武器となります。
一方で、スピード不足やスイングの再現性が低い場合はキャリーが伸びず、結果として“飛ばない”印象になりやすい点も事実です。
しかし、ロフト調整(カチャカチャ)やウェイト調整をうまく活用すれば、Qi10 LSのポテンシャルは一変します。
フェードを安定させたい人、左ミスを防ぎたい人、風に強い弾道を求める人にとっては理想的な一本。
逆にスライサーや球を上げたい人は、Qi10やQi10 MAXの方が結果を出しやすいでしょう。
つまりQi10 LSは、“合えば最強・合わなければ難しい”という明確なキャラクターを持つクラブです。
上級者だけでなく、中級者でも調整機能を活かせば十分に使いこなせる可能性があります。重要なのは、クラブに自分を合わせるのではなく、設定とシャフトを自分に最適化すること。それが、Qi10 LSを「難しい」から「最高の武器」へ変える鍵です。
Qi10 LSドライバー10項目まとめ
1 Qi10 LSは低スピン・浅重心設計の“上級者志向モデル”。
2 ヘッドスピード45m/s以上のプレーヤーで真価を発揮する。
3 ヘッドスピード40m/s台前半ではキャリー不足が出やすい。
4 打点ブレにシビアだが、芯を捉えた時の飛距離は圧倒的。
5 ウェイト調整でつかまり・弾道高さを自在にチューニング可能。
6 カチャカチャ機構でロフト・フェース角を±2°調整できる。
7 適正シャフト選びが重要。高打ち出し系で高さを補える。
8 打感は硬めで、インパクト情報が明確なツアー系打音。
9 左へのミスを嫌うハードヒッターにとって最適な構造。
10 セッティング次第で“難しい”を“飛ばせる”に変えられる。
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