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石川遼選手といえば、10代で日本ツアー優勝を果たし、「ハニカミ王子」としてゴルフ界のスターに躍り出た日本を代表するプロゴルファーのひとり。
長年にわたってツアーで活躍を続け、現在はプレーヤーとしてだけでなく、JGTO理事としても注目を集めています。
そんな石川選手ですが、彼のプレースタイルと同じくらい注目されているのが**「クラブセッティング」**。
使用するクラブやシャフトのチョイスにはこだわりがあり、時代やツアー環境に応じて何度もセッティングを見直してきたことで知られています。
この記事では、以下の点を中心に、最新の石川遼クラブセッティングを深掘りしていきます。
- 使用クラブ・シャフトのモデルや特徴
- アイアンやドライバーの飛距離・ヘッドスピードの実態
- キャロウェイ契約終了の背景や現在のメーカー事情
- 他のトッププロとのセッティング比較(松山英樹、中島啓太、タイガーウッズなど)
「石川遼選手が実際に使っているクラブが知りたい」
「セッティングの参考にしたい」
という方は、ぜひ最後までご覧ください!
Contents
- 1 石川遼が使っているクラブセッティングの全体像
- 1.1 石川遼が使っているクラブは?2024年最新スペック
- 1.2 石川遼 クラブメーカーと契約の変遷|キャロウェイ契約打ち切りの真相
- 1.3 石川遼 クラブセッティング シャフトの特徴とは?
- 1.4 石川遼が使用しているアイアンは?番手・モデル・カスタム内容
- 1.5 石川遼 アイアン シャフトは何を使っている?
- 1.6 石川遼が使用しているシャフトは?ウッド・アイアンでの使い分けも紹介
- 1.7 石川遼のヘッドスピードはどれくらいですか?
- 1.8 石川遼は何ヤード飛ぶ?番手ごとの飛距離の目安
- 1.9 松山英樹のクラブセッティングと石川遼との違い
- 1.10 中島啓太・河本力・原英莉花など若手・女子プロとの共通点
- 1.11 タイガーウッズとのクラブセッティング比較も!
- 2 ✅まとめ|石川遼のクラブセッティングから学ぶ10のポイント
石川遼が使っているクラブセッティングの全体像
石川遼が使っているクラブは?2024年最新スペック
石川遼選手は、これまで長らくキャロウェイ契約プロとして知られてきましたが、近年ではその契約が終了し、クラブ契約フリーとしてプレーするスタイルにシフトしています。
つまり、自分のプレーに本当に合うクラブだけを厳選して使っているということ。
この自由なセッティングスタイルが、むしろ石川遼のこだわりを色濃く表しているとも言えます。
2024年シーズン時点の使用クラブ例は以下の通りです(試合により変動あり):
- ドライバー:PING G430 LST(9度)
- フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム(3W)またはテーラーメイド SIM2(可変)
- ユーティリティ:タイトリスト U505/キャロウェイ APEX UWなど
- アイアン:PING Blueprint S(4〜PW)やMizuno Pro 221などを使い分け
- ウェッジ:タイトリスト Vokey SM9(50°・56°・60°)
- パター:オデッセイ トゥーロン・デザイン、またはスコッティキャメロン
- ボール:タイトリスト Pro V1x
契約に縛られないからこそ、「その時の自分に最もフィットするギアを選べる」というのが、石川選手のセッティング最大の特徴です。
実際、セッティングを細かく変える試合も多く、ツアープロの中でもギアの研究熱心さはトップクラスとも言われています。
石川遼 クラブメーカーと契約の変遷|キャロウェイ契約打ち切りの真相
石川遼といえば、長らくキャロウェイの契約プロというイメージを持っている方も多いでしょう。
実際、10代でプロ入りした当初からキャロウェイと深いつながりがあり、ドライバーからアイアン、ボールまで一式キャロウェイで統一されていた時期もありました。
しかしここ数年で、彼のクラブセッティングに変化が生じます。
とくに話題となったのが、2021年ごろを境にキャロウェイとのクラブ契約を終了し、契約フリーというスタンスに切り替えたことです。
この背景にはいくつかの理由が考えられます。
✅ フィッティング重視のスタンスへの転換
石川選手はもともと、クラブやシャフトの挙動、打感、打ち出し角、スピン量など、クラブパフォーマンスの数値を細かく分析するタイプの選手。
契約に縛られて使うクラブよりも、**「自分に合うクラブを自分で選びたい」**という考えが強くなったと言われています。
✅ キャロウェイとの“円満な離脱”
「打ち切り」というワードはやや強めに響きますが、実際は石川選手側の希望によるフリー契約移行であり、メーカーとの関係も良好と見られています。
その証拠に、契約終了後もキャロウェイのクラブやボールを一部使用している試合も確認されています。
✅ クラブ契約フリーのメリット
契約フリーになることで、PING、タイトリスト、テーラーメイド、ミズノなど、さまざまなブランドの中からベストマッチのクラブを自由に選べるようになりました。
実際、現在のセッティングにはPINGのドライバーやタイトリストのウェッジなど、**複数ブランドが混在する“ツアープロらしい混合セッティング”**となっています。
✅ トッププロの流れにもマッチ
最近では松山英樹や金谷拓実のように、「一部契約・一部フリー」で構成されるセッティングを採用するプロも増えています。
石川遼もその流れに乗る形で、自分のプレーに必要なギアだけをチョイスする方向へ移行したというわけです。
結論として、石川遼のキャロウェイ契約終了は“打ち切り”ではなく、プレーヤーとしての進化と合理的な選択によるもの。
その結果、今のクラブセッティングは“石川遼自身の理想”が強く反映された自由度の高い構成となっています。
石川遼 クラブセッティング シャフトの特徴とは?
石川遼選手のクラブセッティングにおいて、クラブヘッドだけでなく**「シャフト選び」も非常に特徴的かつ重要なポイント**です。
彼のセッティングを見ると、自分のスイングテンポやタイミングにピタッと合うシャフトを入念に試し、妥協なく選んでいることが分かります。
✅ ウッド系のシャフト
過去にはグラファイトデザインの「Tour AD」シリーズや、フジクラの「VENTUS」シリーズを使用していたこともありましたが、
現在は三菱ケミカルの「Diamana」シリーズ(特にDFやTB)を好んで使用している傾向があります。
三菱ケミカルのシャフトは、しなり戻りのタイミングが安定しており、捕まりすぎないのが特徴。
石川選手は、ヘッドスピードが速くスイングに“間”があるタイプなので、暴れにくくてライン出ししやすいシャフトを選んでいると考えられます。
✅ アイアンシャフトの選び方
アイアンには、**N.S. PRO MODUS3 Tour 120(S)**を採用していることが多く、これも非常に特徴的な選択。
モーダス120は、「粘り感」と「しっかり感」のバランスが絶妙な中重量スチールシャフトで、操作性と打感を両立したいプレーヤーに人気です。
石川選手はもともと打感にかなりこだわるタイプ。
そのため、球が乗る時間が長く、操作しやすいMODUS120は、球筋を自在に打ち分ける石川スタイルにピッタリなんですね。
✅ フィーリング重視+データ重視の選定スタイル
石川遼選手のシャフト選びは、フィーリング(感覚)を非常に重視しながらも、最新のトラックマンなどでのデータ計測も行う“ハイブリッド型”。
実際にトラックマンでスピン量や打ち出し角を調整しながら、「自分の打ちたい球が出るか」を何度も試して決定しているようです。
✅ 試合ごとに変更する柔軟性も
コンディションやコースに応じて、同じモデルでもシャフトを変更することもあるのが石川流。
風の強い日はスピン量が抑えられるモデル、打ち上げの多いコースではボールが上がりやすいモデルを選ぶなど、その柔軟性もトッププロならではの対応力といえます。
結論として、石川遼のシャフト選びは「フィーリング」と「性能数値」の両方を突き詰めた、“プロの中のプロ仕様”。
同じモデルを使う必要はありませんが、自分に合ったシャフトを丁寧に選ぶ姿勢は、すべてのゴルファーにとって大きなヒントになるはずです。
石川遼が使用しているアイアンは?番手・モデル・カスタム内容
石川遼選手のクラブセッティングの中でも、特に注目を集めるのがアイアンの選び方とセッティングです。
ショットメーカーとして定評のある彼にとって、アイアンはスコアメイクの中核を担う武器。
そのため、番手ごとのロフト角やシャフトの挿し方、打感へのこだわりが非常に強く、毎シーズン微調整を繰り返しています。
✅ 最新使用モデル(試合によって変更あり)
2024年時点でよく使用しているのが、以下のようなモデルです:
- PING Blueprint S(4〜PW)
→ 高い操作性とシャープな打感で、スイングの精度が高い選手向け - Mizuno Pro 221
→ 軟鉄鍛造の美しい打感とライン出しのしやすさが魅力 - キャロウェイ APEX MB(過去使用)
→ 小ぶりなヘッドで、フェースコントロール性が高いモデル
これらはすべて“プレシジョン(精密)ショットを求めるプレーヤー向け”のモデルであり、操作性やスピン性能を最優先に選ばれているのが分かります。
✅ 番手別のセッティング
石川選手は4番〜PWまでのフルセットを単一モデルで揃えることが多いですが、
中にはロングアイアン(4・5番)のみキャビティバック、ショートアイアンはマッスルバックという組み合わせをする試合もあります。
この“ハーフコンボ”のようなスタイルは、操作性と許容性を両立させる上級者ならではの工夫です。
✅ ロフトとライ角のカスタムにもこだわり
石川遼選手はロフト角・ライ角の調整にも非常に敏感で、トーナメントによって「1度単位」で調整することもあります。
この細かさは、「高弾道で止める」「ラインを出して攻める」などプレースタイルに応じた最適な弾道設計を重視している証拠です。
また、グリップの太さやテープの巻き方なども自分仕様にアレンジされており、「クラブは工場出荷状態では完成していない」が石川流の考え方。
✅ シャフトとのマッチングで“完成された一本”へ
アイアンヘッドだけでなく、NS PRO MODUS3 Tour 120などのシャフトとの相性を見ながら組み合わせ、
「重さ・バランス・打感・球筋」すべての条件を満たした1本を実戦投入しています。
スチールシャフトの中でも“粘り感”が強いタイプを選ぶ傾向があり、しなり戻りのタイミングに合わせて**「自分の間で打てる」アイアンセッティングを構築**しています。
結論として、石川遼のアイアンセッティングはショット精度を極限まで高めるための“理想形”。
アマチュアがそのまま真似するのは難しいですが、**「番手別に役割を持たせる」「打感を大切にする」**という考え方は、非常に参考になります。
石川遼 アイアン シャフトは何を使っている?
石川遼選手のアイアンの精度を支える要素として、シャフトの選定は非常に重要なポイントです。
彼は単に「重い・硬いシャフト」を好むわけではなく、スイングテンポ・しなり戻り・操作性・打感のすべてを吟味したうえでシャフトを選んでいます。
✅ 主に使用しているのはNS PRO MODUS3 Tour 120(S)
石川遼のアイアンシャフトといえば、ここ数年最も使用頻度が高いのがNS PRO MODUS3 Tour 120です。
このモデルは、日本シャフトが手掛けた中重量帯・粘り系スチールシャフトの代表格で、以下のような特徴があります:
- 重さ:約114g(Sフレックス)
- 調子:中元調子
- 特徴:しなり戻りがスムーズで押し感があり、球をコントロールしやすい
このシャフトは、石川選手のように打ち分けを重視するショットメーカーに特に相性が良く、プレースタイルとの親和性が非常に高いです。
✅ MODUS120を選ぶ理由は「打感と操作性のバランス」
MODUS120は、他の中重量スチール(例:ダイナミックゴールド)と比べて、やや粘り感があり、インパクトで球を“押していける”感覚が強いのが特徴。
この「押し感」「フェースに乗る感じ」が、石川選手のフェード・ドローを意図通りに打ち分けるプレースタイルにマッチしています。
また、振動数(硬さの指標)も中間的な設計で、**硬すぎず・柔らかすぎずの“絶妙な間”**が取れるのも選ばれる理由のひとつです。
✅ コンディションによってシャフトを使い分けることも
石川選手は、「ツアーAD 95」や「DG S200」など、他シャフトを試すこともあります。
しかし、多くの試合ではMODUS120をベースに微調整(重さ、バランス)を加えたセットがメインになっていると見られます。
この柔軟性は、コース状況・芝の種類・天候に応じて、最適な挙動を探る“プロならではの微調整”とも言えるでしょう。
✅ 同モデルでも“微カスタム”が基本
石川選手は、MODUS120といっても、バット側の剛性やキックポイントを微調整したツアー支給品を使用している可能性が高いです。
これは、メーカー提供の特注品(ツアーイシュー)で、細かな剛性設計を変えてフィット感を高めています。
結論として、石川遼のアイアンシャフト選びは「自分の間で打てるかどうか」が基準。
MODUS120は、そのこだわりに応えられる高バランス・高フィーリングな1本として、彼の武器となっています。
石川遼が使用しているシャフトは?ウッド・アイアンでの使い分けも紹介
石川遼選手のクラブセッティングは、クラブごとに“役割とスイングリズム”を見極めた上でのシャフト使い分けが徹底されているのが特徴です。
ウッド系とアイアン系では、求める弾道・スピン量・しなりのタイミングが異なるため、同じメーカーでもシリーズや調子(キックポイント)を変える工夫が見られます。
✅ ウッド系シャフトの選び方
石川選手がドライバーやフェアウェイウッドに使うシャフトは、その時期や試合によって変わるものの、最近の傾向としては以下のモデルが多く見られます:
- 三菱ケミカル Diamana TBシリーズ(60S前後)
- Graphite Design Tour AD DI・IZシリーズ(6S)
- Fujikura VENTUS Blue/Black(6X)
これらはいずれも元調子〜中元調子で、叩いても暴れない安定性重視のモデル。
石川選手は“操作系のドローヒッター”というより、“ライン出し型のフェードヒッター”であり、左を嫌がらないように捕まりすぎない挙動のシャフトを選ぶ傾向があります。
また、ヘッドスピードに対してシャフトの硬さは“ややソフトめ”を選ぶこともあり、しなり戻りを感じながらテンポ良く振り切るタイプとも言えます。
✅ アイアン系はMODUS 120がメイン
すでに解説したように、アイアンには**NS PRO MODUS3 Tour 120(S)**を使用することが多く、
この選択は「操作性と押し感」を両立したい石川選手のプレースタイルにぴったりです。
面白いのは、ウッド系シャフトに比べて、アイアンの方が“少し重くてしっかり目”を好む点。
これは、アイアンで球を操作したいという意図が強く、1ショットごとのコントロール性を重視している証拠です。
✅ ユーティリティやウェッジも“分離選定”
石川選手はユーティリティに関しても、
- PING Uシリーズやタイトリスト U505に「ハイブリッド用専用カーボン(Tour AD HYなど)」
- または「MODUS 105・120などのスチール」
を挿すことがあり、クラブごとに“狙う距離と球の高さ”を決めてシャフトを変えるスタイルです。
ウェッジにはVOKEYにDG S200やMODUS WEDGE 115など、フィーリング重視で厚く打てるシャフトを選択しています。
✅ 結論:石川遼のシャフト選びは「分けて考える」が基本
ドライバー、FW、UT、アイアン、ウェッジ…
それぞれの目的に合わせてベストなシャフトをセレクトし、“全体のリズムが整うような設計”がされているのが石川遼流のセッティングです。
アマチュアも、「全番手同じ流れ」ではなく、自分の得意距離や苦手番手に合わせてシャフトの重さや調子を変えてみると、スコアが安定するヒントになるかもしれません。
【H2:石川遼の飛距離とヘッドスピード】
石川遼のヘッドスピードはどれくらいですか?
石川遼選手のスイングといえば、リズムの良さと美しいフィニッシュが印象的ですが、同時にしっかりとしたヘッドスピードも兼ね備えています。
では、プロの中で彼のヘッドスピードはどのくらいなのか?アマチュアと比べてどれくらい速いのか?気になるところですよね。
✅ ドライバーのヘッドスピードは約48〜50m/s
石川遼選手のドライバーのヘッドスピードは、試合中の計測で48〜50m/s前後とされています。
これは日本の男子プロの中でも中〜やや速めの部類に入ります。
例えば、松山英樹選手が平均で50〜52m/s程度なので、それに次ぐレベルといえるでしょう。
この数値は、一般的なアマチュア(男性平均で40〜43m/s程度)と比較すると、かなり速く、物理的に飛ばすポテンシャルが非常に高いことを示しています。
✅ ヘッドスピードだけじゃない“しなやかさ”が武器
ただし、石川選手の強みは単にヘッドスピードが速いことではありません。
彼のスイングは**「タイミングとしなりを活かして、効率的に飛ばす」タイプ**で、
- シャフトのしなり戻りを最大限活かす
- インパクト時のフェース角を安定させる
- 必要以上に力まない
といった技術的な要素で、力以上のヘッドスピードと飛距離を生み出しているのです。
そのため、一般的なアマチュアが石川選手と同じクラブやセッティングを使っても、必ずしも同じ結果が出るとは限りません。
重要なのは、「自分のスイングテンポやHSに合った道具を使う」という考え方であり、それこそが石川選手のギア選びにも通じています。
✅ 練習でも常に測定・調整
石川遼選手はトラックマンやGCクワッドといった弾道測定器を駆使して、スイングごとのHS・打ち出し角・スピン量などを細かくチェックしています。
その数値をもとにシャフトやロフト角を微調整する姿勢は、まさに「クラブに仕事をさせるプロ」の典型。
✅ 結論
石川遼のヘッドスピードはプロ基準でも高く、特に効率よくヘッドを走らせる技術に長けていることが特徴。
アマチュアが学ぶべきなのは数値そのものより、自分に合うセッティングを突き詰めて探す姿勢だと言えるでしょう。
石川遼は何ヤード飛ぶ?番手ごとの飛距離の目安
石川遼選手は、プロの中でも「飛ばし屋」とまではいきませんが、非常に安定した飛距離と高さのある弾道が持ち味です。
ヘッドスピード48〜50m/sというスペックを踏まえたうえで、実際にどのくらいの飛距離を出しているのか?番手別に見てみましょう。
✅ ドライバー〜ユーティリティ
- ドライバー:キャリーで約270ヤード、ラン込みで290ヤード前後
- 3W(フェアウェイウッド):約245〜250ヤード
- 5W/ユーティリティ:約230〜240ヤード
石川選手はフェアウェイウッドやユーティリティでもしっかり高さを出せるため、グリーンを狙うショットでもスピンと高さで止められるのが強みです。
これにより、「ロングホールの2オン狙い」や「長いパー3」でも、ピンを攻めた戦略が取れるようになっています。
✅ アイアン(キャリー基準)
- 4番アイアン:約215ヤード
- 5番アイアン:約200〜205ヤード
- 6番アイアン:約190ヤード
- 7番アイアン:約175〜180ヤード
- 8番アイアン:約165ヤード
- 9番アイアン:約150ヤード
- PW(ピッチング):約135〜140ヤード
特に7番アイアンで175ヤード近く飛ばすのは、アマチュアと比較すると圧倒的な数字。
ただし「飛ばす」というよりは、「必要な距離を必要な高さとスピンで狙う」という考え方でセッティングされているのが石川選手の特徴です。
✅ ウェッジショットの飛距離管理
- 50度ウェッジ:約125ヤード
- 56度ウェッジ:約110ヤード
- 60度ウェッジ:約95ヤード
石川選手はウェッジの振り幅とテンポを変えずに、キャリーで距離をしっかり打ち分けるタイプ。
これはショートゲームの再現性を高めるプロの技術で、クラブごとの役割を明確にしている証拠です。
✅ 結論
石川遼の飛距離は、プロ基準でも「必要十分」なうえに、**高さ・スピン量・狙いの正確性まで含めての“トータル飛距離”**が持ち味です。
単に飛ばすだけでなく、「狙って止める」「必要な距離を必要な弾道で打つ」──そんな意識が感じられるセッティングと言えるでしょう。
松山英樹のクラブセッティングと石川遼との違い
石川遼と松山英樹──同じ日本人トッププロでありながら、クラブセッティングには明確な違いがあります。
それは単に使っているメーカーが違うというレベルではなく、ゴルフにおける考え方や戦い方のスタイルからくるものです。
✅ 契約スタイルの違い
- 石川遼:クラブ契約フリー。複数メーカーの中から、自分に合うクラブを自由に選択
- 松山英樹:スリクソン(ダンロップ)と全面契約。クラブ・ボール・ウェアまで統一されたブランド体制
石川選手は、調子やコースに合わせてクラブを変える柔軟なスタイル。
松山選手は、自分のスイングを信じ、使う道具を固定しながら微調整を重ねる職人型のスタンスです。
✅ 使用クラブの違い
クラブ種別 | 石川遼 | 松山英樹 |
---|---|---|
ドライバー | PING G430 LST(9°)など | スリクソン ZX5 Mk II LS(8.5°)など |
アイアン | PING Blueprint/Mizuno Proなど | スリクソン Z-FORGED II |
ウェッジ | タイトリスト ボーケイ | クリーブランド RTXシリーズ |
パター | オデッセイ/キャメロン等を使い分け | スコッティキャメロン |
ボール | Pro V1x(契約外) | スリクソン Z-STAR XV(契約内) |
松山選手は全体的に重め・ハードめのセッティングで、スピン量と球質の安定性を重視。
一方で石川選手は、操作性・振り抜きやすさ・打感のバランス重視のセッティングになっています。
✅ スイングとセッティングのマッチング思想
- 松山英樹は、「重くても自分が打ちにいく」タイプ。クラブに負けず、押し込むインパクトを前提にした設計。
- 石川遼は、「クラブとスイングの調和」を重視。しなりとタイミングを活かして振り抜きやすさを優先する。
これはセッティングだけでなく、ゴルフの組み立て方にも表れており、
松山選手はショットでピンをデッドに狙いにいく精密派、石川選手はリズムとテンポでラインを出すタイプ、とも言えるでしょう。
✅ 結論
石川遼と松山英樹のクラブセッティングの違いは、「どちらが優れている」というものではなく、プレースタイルの違いが反映された結果です。
自分のゴルフに合ったセッティングを突き詰める──その姿勢こそ、両者に共通する“プロの矜持”といえるでしょう。
中島啓太・河本力・原英莉花など若手・女子プロとの共通点
石川遼選手はベテランの域に差し掛かりながらも、若手選手たちのクラブ選びやプレースタイルにも大きな影響を与え続けている存在です。
特に最近注目を集めている中島啓太、河本力、原英莉花といった若手・女子プロたちには、石川選手との共通点も多く見られます。
✅ 中島啓太選手との共通点:柔軟なセッティングと分析力
中島啓太選手は、アマチュア時代からトラックマンを使いこなし、データ分析をもとに最適なクラブを探すスタイルが特徴です。
石川遼選手も同様に、感覚だけでなくデータを重視するタイプであり、「数値×フィーリング」でセッティングを決める姿勢に共通点があります。
また、中島選手もクラブ契約にとらわれず、性能重視でセッティングを変えていく柔軟性があり、ここも石川選手との大きな類似点です。
✅ 河本力選手との共通点:飛距離を支えるギアバランス
河本力選手は飛ばし屋として知られる一方で、クラブ選びに関しては「振り抜きやすさ」や「安定性」を強く重視しています。
石川遼選手も、ヘッドスピードに頼るだけでなく、しなりやタイミングを活かす設計を好むため、
単純に「重く・硬く・強い」クラブではなく、体とのバランスを考慮したセッティングを大切にしている点が共通しています。
✅ 原英莉花選手との共通点:クラブ選びに対するこだわり
女子プロの中でも「ギアへのこだわりが強い」と言われる原英莉花選手は、ドライバーからウェッジまで自分で打感や挙動を徹底的に確認して選んでいます。
石川遼選手も一貫して、「試打→分析→採用」というプロセスを欠かさないことで知られており、“自分で選ぶ、自分で納得する”というスタンスが非常に似ています。
また、原選手はPINGのクラブを好んで使用しており、石川選手もドライバーやアイアンでPINGを選択している時期があり、フィーリングの近さがクラブ選びにも反映されている印象です。
✅ 結論:次世代にも引き継がれる「自分仕様」クラブ哲学
石川遼のクラブセッティングに見られる「感覚と理論のバランス」「状況に応じた柔軟性」「自分のスタイルへのこだわり」は、
次世代の選手たちにも確実に影響を与えています。
単なる“道具選び”ではなく、“自分のゴルフを構築する一部”としてのクラブセッティング──その考え方こそが、若手にも共通して受け継がれているポイントです。
タイガーウッズとのクラブセッティング比較も!
世界のトッププレーヤー、タイガー・ウッズと石川遼──両者は時代も舞台も異なるものの、ゴルフに対する情熱とクラブへのこだわりは共通しています。
実際にクラブセッティングを比較してみると、その**「哲学の違い」や「アプローチの奥深さ」**が浮き彫りになります。
✅ 全体セッティングの思想
項目 | 石川遼 | タイガー・ウッズ |
---|---|---|
契約 | 契約フリー(複数ブランド併用) | テーラーメイド契約 |
スタイル | 状況に応じて頻繁にセッティング変更 | セッティングはほぼ固定、変更は極少 |
重視する要素 | 振り抜きやすさ・操作性・打感 | 安定性・再現性・インパクトの強さ |
石川選手はその都度「最適解」を探してクラブを変えるタイプなのに対し、
タイガーは「完璧に仕上げた1セットを信じ抜く」タイプ。哲学の対極とも言えるスタンスが垣間見えます。
✅ クラブスペックの違い(2023〜2024年時点)
- ドライバー
石川遼:PING G430 LST(9°前後)
タイガー:テーラーメイド Qi10 Tour(9.0°)
→ タイガーはやや低スピン・ハード系のセッティングが基本 - アイアン
石川遼:PING Blueprint、Mizuno Pro 221など
タイガー:テーラーメイド P7TW(タイガーモデル特注)
→ タイガーはロフト・ライ角・バウンス角すべてがカスタム仕様 - シャフト
石川遼:MODUS120(S)など多様に変更
タイガー:True Temper Dynamic Gold X100(固定)
→ タイガーは長年同じスペックを貫き、熟練度を極めている
✅ アプローチとパターのこだわり
- 石川遼はオデッセイやスコッティキャメロンを都度変更し、打感重視で選択
- タイガーは**「エースパター」と呼ばれるスコッティキャメロン ニューポート2 GSS**を20年以上使用。全勝利がこの1本で記録されていることは有名です。
このあたりからも、石川選手が感覚に応じてギアを変えるプレーヤーであるのに対し、タイガーは**“信じた道具を使い続ける求道者”**だということが見て取れます。
✅ 結論
石川遼とタイガーウッズのクラブセッティングには、共通点よりもスタイルの違いから生まれる戦略の差が際立ちます。
それぞれの“道具との向き合い方”に正解はなく、どちらも自分のゴルフを最大化するためのアプローチ。
どちらに学ぶにしても、「自分に合ったセッティングを突き詰める姿勢」は、すべてのゴルファーにとって参考になるでしょう。
✅まとめ|石川遼のクラブセッティングから学ぶ10のポイント
- 石川遼は契約フリーで、複数ブランドの中から自分に合うクラブを柔軟に選んでいる。
- 最新セッティングではPING、タイトリスト、ミズノなどを組み合わせたミックススタイルが主流。
- キャロウェイ契約終了は本人の意向によるフリー転向で、契約打ち切りではない。
- ウッド系にはDiamanaやVENTUSなど、安定性とライン出しを意識したシャフトを選んでいる。
- アイアンではNS PRO MODUS3 Tour 120を多用し、操作性と打感のバランスを重視。
- クラブのしなり戻りや振り抜きやすさを生かす設計思想が全体に反映されている。
- ドライバーのヘッドスピードは約48〜50m/sで、キャリー270ヤード超の飛距離を安定して記録。
- 番手ごとの役割が明確で、高さ・スピン・止める球を意識したアイアン設定が特徴。
- 若手選手や女子プロとも共通する「自分の感覚と数値を融合したクラブ選び」が光る。
- タイガーウッズとは正反対の柔軟スタイルで、自分のゴルフをクラブで最適化する姿勢が学びになる。