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MCIシャフトとは?特徴と人気の理由
MCIシャフトのメリットは何ですか?|カーボン+メタル複合構造の強み
MCI(Metal Composite Iron)シャフトは、フジクラが開発したカーボンと金属(メタル)の複合構造を採用したアイアン用シャフトです。
従来のカーボンシャフトは「軽いけれど不安定」「しなりすぎてタイミングが取りにくい」といったイメージがありましたが、MCIはその常識を覆す“中上級者向けカーボンシャフト”として登場しました。
▶ 金属繊維による高剛性・高安定性
最大の特長は、シャフト内部に金属繊維を複合していること。
この構造により、軽量でありながらもスチール並みの剛性と安定性を実現しています。
特にインパクト時の「ねじれ」に強く、方向性や飛距離のバラつきを抑えてくれるのがメリットです。
▶ 軽さ×安定性の“いいとこ取り”
MCIは、カーボンシャフト特有の「軽くて振りやすい」点と、スチールの「安定した挙動」を高次元で融合しています。
- カーボン特有の手首や肘に優しい振動吸収性
- スチール並みのシャフトの剛性感・タイミングの取りやすさ
- 高弾道設計でボールが上がりやすくキャリーも伸びる
これにより、年齢やパワーによるスチールシャフトの負担を感じている方でも、安心して使えるのが大きな利点です。
▶ プロからアベレージ層まで支持される理由
MCIは軽量モデル(MCI 60/70)から中重量級(MCI 90/100)まで揃っており、プロもアマも自分に合った重さを選べるラインナップです。
近年では女子プロ(例:渋野日向子選手)も愛用し、“カーボンだけど競技志向”なシャフトとして認知が広がっています。
「軽い=やさしい」だけではなく、“競技に耐える設計”があるからこそ、多くの支持を集めているのが、MCI最大の魅力です。
MCIシャフト スペック・重量・調子|70・80・90gの違いとは?
MCIシャフトは、「軽量だけど安定する」という革新的な特徴を持つ一方で、ラインナップの豊富さも魅力のひとつです。とくにアイアン用として人気のある70・80・90g台のモデルには、それぞれに明確なターゲット層と使い心地の違いがあります。
▶︎ MCI 70:やさしく振れる軽量モデル
- 重量:約73g(Sフレックス)
- 推奨ヘッドスピード:38〜42m/s前後
- 調子:中調子〜やや先調子寄り
MCI 70は、現在スチールを使っていて「少し重く感じる」「体に負担をかけたくない」と感じ始めたゴルファーにぴったりです。
軽いぶん振り抜きがよく、弾道も高め。手首・肘への優しさを感じながらスピンも安定するため、カーボンへの移行組に人気です。
▶︎ MCI 80:バランス型の万能モデル
- 重量:約83g(Sフレックス)
- 推奨ヘッドスピード:40〜44m/s
- 調子:中調子でクセのないフィーリング
MCI 80は、MCIシリーズの中でもっとも「平均的なゴルファーに合いやすい」スペックです。
軽すぎず、でも重すぎないため、スチールのNS950などからの移行にも違和感が少ないのが特徴。
振り切りやすさと安定性のバランスに優れており、中級者〜上級アベレージまで幅広く支持されています。
▶︎ MCI 90:しっかり振りたい人向けの中重量モデル
- 重量:約94g(Sフレックス)
- 推奨ヘッドスピード:43〜47m/s
- 調子:中〜元調子気味で操作性重視
MCI 90は、パワーがありスチール(モーダス105やDG105)から乗り換える人にも違和感が少ないモデルです。
カーボンでありながら、打ち出しはやや抑えめ・スピンもコントロールしやすい仕様。
「飛ばすより狙う」「球筋をラインで出したい」タイプにおすすめです。
▶︎ 番手別でのフローも意識
MCIシリーズは番手間で重さや調子を微調整する「フロー設計」にも対応しており、#5〜PWまで自然に流れるセッティングを構築可能です。
アイアン全体でバランスを取るなら、スペックだけでなく番手ごとの“重量差”や“挙動の流れ”も要チェックです。

MCIシャフトが合う人|スイング傾向・レベル別に解説
MCIシャフトは、カーボン素材ならではの軽量性と、金属を融合させた安定性を併せ持つユニークな設計です。そのため、「柔らかすぎず、硬すぎない」「振りやすいのにブレにくい」といった特性を求めるゴルファーに最適です。
ここでは、スイング傾向・ゴルフレベル別に、MCIが合う人の特徴を詳しく見ていきます。
やさしさ+操作性を求める中級者
スコア90前後〜80台を安定して出せるようになってきた中級者で、「スチールだと疲れる」「でもカーボンでは頼りない」と感じている方に、MCIはベストフィットする可能性が高いです。
軽快に振り抜ける一方で、打点がズレてもヘッド挙動が暴れにくいのでミスを最小限にできます。
シニア・女性ゴルファーでスチールから移行したい人
スチールシャフト(NS950やモーダス105など)を使っていたが、「少し重く感じるようになってきた」「手首や肘に負担を感じる」方にとって、MCIの振動吸収性は大きなメリットです。
とくにMCI 70やMCI 80は、軽さとコントロール性のバランスが良く、違和感なくカーボンに移行できます。
“飛距離よりも方向性”を重視したい層にもぴったりです。
スイングテンポが安定している人
MCIは「シャフトが自然に戻ってくる」タイプなので、スイングリズムを崩さず打てる人に合いやすい傾向があります。
速いテンポで切り返す人よりも、ゆったり大きなスイングで“当てる感覚”を大事にしている人ほど、その良さを感じやすいシャフトです。
操作性よりも「ミスの少なさ」を重視する人
MCIは、元々ツアー使用を見据えて設計されているため、ミート率の高さや方向の安定性に優れた構造になっています。
「球筋を曲げたい」よりも、「狙った距離を確実に打ちたい」「ミスを減らしたい」と考えるゴルファー向きといえるでしょう。
MCIが合う人の共通点
- ヘッドスピード40〜45m/s程度
- スチールがやや重く感じてきた
- 飛距離よりも方向性や再現性を重視したい
- スイングテンポが安定していて、大きなリズムで振るタイプ
これらに当てはまるなら、MCIは一度試す価値のあるシャフトです。
先調子のシャフトが合う人は?タイミングの特徴と相性
「先調子のシャフトが合う」とは、具体的にどういうスイングの人を指すのか。これは、スイングテンポやヘッドの動き、ミスの傾向によって決まります。
先調子とは、シャフトの先端側がしなりやすく、切り返しの直後にヘッドが走る特徴を持ちます。これにより、ボールがつかまりやすく、高めの打ち出しになりやすいという特性があります。
とくに、スイングテンポがゆったりしていて、体の回転と手元の動きがバランスよく合うタイプのゴルファーには先調子がハマりやすいです。トップからの切り返しが穏やかで、クラブに仕事をさせたいという人ほど、先端が動いてくれることで自然にヘッドスピードが上がり、弾道も伸びやすくなります。
また、スイングであまりフェースローテーションを使わず、まっすぐ振り抜くスタイルの人も先調子との相性が良好です。インパクト直前にフェースが自然にスクエアに戻ることで、方向性が安定しやすくなります。
一方で、先調子は「つかまりすぎる」傾向が出やすいため、インサイドアウトが強すぎる人や、左へのミスが多い人には合わないケースもあります。そういった人には中調子〜元調子の方がタイミングを合わせやすく、フェースの動きを抑えられる可能性があります。
MCIシリーズは「中調子設計」がベースですが、モデルによっては先端がやや動くため、体感として先調子寄りに感じる人も多いです。とくにMCI 70や80では、自然とヘッドが返る感覚があり、つかまりの良さを求めるゴルファーには好評です。
スイングテンポが安定していて、クラブに“走らせてもらいたい”というイメージがあるなら、先調子系、またはそれに近い挙動のシャフトを一度試してみる価値は十分あります。

MCI 70/80/90 適正ヘッドスピードの目安と選び方
MCIシャフトは重量別に細かくラインナップされており、自分のスイングスピードやテンポに合ったモデルを選ぶことが非常に重要です。とくに人気の高い「70」「80」「90」シリーズは、対象ユーザーが明確に分かれており、適正ヘッドスピードを知ることで自分に最適なシャフトが見えてきます。
MCI 70は、もっとも軽量でやさしいモデルです。推奨されるドライバーヘッドスピードは38〜42m/s前後。現在スチールのNS850やNS950を使っていて、振り切るのがつらくなってきた方や、飛距離よりも方向性を重視したい方、また女性・シニアゴルファーにも人気があります。振り抜きやすさと、ミート率の向上を両立したい方におすすめです。
MCI 80は、70よりもわずかに重さが増し、スイングテンポにやや強さがあるゴルファーに合いやすいモデルです。推奨ヘッドスピードは40〜44m/s。スチールからの移行でも違和感が少なく、特にNS950やモーダス105の軽量スチールと近い感覚で使えます。中級者〜上級アベレージゴルファーにとって、「ちょうどいい重さと硬さ」を感じられるバランス型シャフトといえるでしょう。
MCI 90は、シリーズの中でもっとも“しっかり感”を意識した中重量モデルです。推奨ヘッドスピードは43〜47m/s。スチールのモーダス120やダイナミックゴールド105から乗り換えたい人や、アイアンでも“押していく感覚”を大切にしたいゴルファーにおすすめです。カーボンながらも剛性があり、スピンコントロール性・方向安定性ともに優れています。
どのモデルにも共通するのは、「しなりすぎず、戻りすぎない」ちょうどいい挙動。そのため、フレックス選びと同じくらい、重量選びが重要なポイントになります。単に「軽い方が楽」「重い方が安定」と決めるのではなく、自分のスイングリズムに合っていて、しっかり振り切れる重量を選ぶことが、MCIを最大限活かすコツです。
mci シャフト 使用プロには誰がいる?
MCIシャフトは、アマチュアだけでなくツアープロの現場でも採用例が多いことから、その性能の高さが証明されています。特に日本女子ツアー(JLPGA)では、**カーボン=やさしいというイメージを覆す“戦えるシャフト”**としてMCIが注目されてきました。
代表的な使用プロの一人が、渋野日向子選手。2019年に全英女子オープンを制した際には、MCIシャフト(MCI 80 R)を使用したアイアンセットを投入していたことで話題となりました。
このシャフトを選んだ理由について、彼女のフィッティング担当者は「方向性の安定性とフィーリングが非常に合っていた」と述べています。
女子プロの多くは、ドライバーのヘッドスピードが40〜42m/s前後と、一般的なアマチュア男性と近いため、MCIの70〜80g台のモデルをそのまま参考にしやすいのも魅力です。実際、国内女子ツアーの中でもMCIシャフトをアイアン・ユーティリティに使う選手は増えており、「飛ばしすぎず、狙える弾道」が重要視されている証でもあります。
男子プロにおいては、MCIシリーズよりも同ブランドの「MCH(ユーティリティ用)」や「Speeder系」のカーボンを使うケースが多く、アイアンではモーダスやダイナミックゴールドが主流です。ただし、ヘッドスピードの高い男子プロでも、ウェッジや長めのアイアンに番手別の目的でMCIを組み込むケースは確認されています。
つまり、MCIは「クラブ1本1本に目的を持たせる」セッティングが主流になりつつある現代において、プロ・アマ問わず“狙って使うカーボンシャフト”としての地位を確立しているということです。
プロがMCIを選ぶ理由は、「楽だから」ではなく、「再現性が高く、ミスを減らせるから」。そしてこれは、アマチュアゴルファーにとっても最も重要なポイントではないでしょうか。

MCI シャフト 渋野選手も使用|女子プロに人気の理由
MCIシャフトは、男子ツアーよりも日本女子ツアー(JLPGA)での使用率が高いカーボンアイアンシャフトとして注目を集めています。
その象徴的存在が、全英女子オープンを制した渋野日向子選手です。
渋野選手は、プロ転向後から一貫してMCIシャフト(80g台)を採用しており、優勝時のセッティングでもそのまま使われていました。
彼女がMCIを選んだ理由は、方向性の安定感と、フェースのブレを抑える打感の良さ。
カーボンシャフトにありがちな「軽くて暴れる感じ」がなく、スチールのような安心感と、ミスの寛容性を両立できたことが大きかったと言われています。
女子プロにおいては、ドライバーのヘッドスピードが40〜43m/sという選手が多く、ちょうどMCI 70〜80シリーズの適正ゾーンと一致します。
このため、単に「女性でも使えるシャフト」という以上に、“トップレベルで通用する”カーボンシャフトとして、ツアーでの信頼性が高まっているのです。
また、女子プロは“飛ばし”よりも“狙って止める”プレーを重視する傾向があり、その点でMCIの直進性・再現性の高さが戦術にマッチします。
特にセカンドショットでピンを狙う際、フェース面の安定性や適度なスピン量はスコアに直結する要素です。
さらに、MCIは振動吸収性が高く、身体への負担が少ないという面でも女子選手に評価されています。練習量や試合数の多いツアープロにとって、ケガのリスク軽減や体のメンテナンスは非常に重要。そうした背景からも、MCIは“女子プロ御用達”のシャフトとして定着しつつあります。
このように、渋野選手をはじめとする多くの女子プロがMCIを使用しているのは、「軽くてやさしい」からではなく、競技で戦えるパフォーマンスを備えているから。
アマチュアでも、飛距離・方向性・操作性のバランスを求めるなら、女子プロの選択は非常に参考になるはずです。

MCHシャフトの特徴とMCIとの違い|ユーティリティ用選びのポイント
MCIシャフトとよく比較されるのが、同じフジクラ社の「MCH」シャフトです。
名前も似ているため混同されがちですが、MCIはアイアン用、MCHは主にユーティリティ用に設計されたシャフトです。それぞれの特徴と違いを理解することで、クラブセッティングの最適化がしやすくなります。
MCH(Metal Composite Hybrid)は、MCIと同様にカーボンと金属素材を融合させたハイブリッド構造ですが、より“ウッド的な挙動”に対応した設計になっています。
アイアン的な精度を求めながらも、ユーティリティらしい高弾道とつかまりの良さを両立したいプレーヤー向けです。
具体的には、MCIよりも先端がやや柔らかく作られており、ヘッドが走りやすい挙動が特徴。ユーティリティ特有の長さや低重心ヘッドとマッチしやすく、打ち出しが高く、つかまりも良い球が打ちやすくなっています。
一方で、MCIは全体的にしなり戻りがマイルドで、フェースの向きが安定しやすいため、狙った距離をピンポイントで打ちたいアイアン向きのシャフトです。MCIをユーティリティに挿すケースもありますが、弾道を上げにくいという意見もあり、用途に応じてMCHと使い分けるのが理想的です。
ユーティリティに求めるものが「飛距離」や「球の上がりやすさ」であれば、MCHのほうがフィットする可能性は高くなります。
逆に、「アイアンの延長線上として、方向性を重視したい」なら、MCIをそのまま流用するのも選択肢のひとつです。
また、重量ラインナップにも違いがあります。MCHは60g〜100g前後まで揃っており、ウッド用カーボンからの流れで自然に組み込みやすくなっています。MCIとの重さのギャップが少なければ、番手間のつながりもスムーズに保てるため、フィッティングではその点も意識して選びましょう。
結論として、MCIとMCHは「方向性重視の精密シャフト」と「弾道重視のユーティリティシャフト」という立ち位置。
自分のクラブセッティングの中で、どこに飛ばして、どう止めたいかを明確にすることで、両者の使い分けが自然と見えてくるはずです。
フジクラ mci 適正 ヘッドスピードは?表から読み解く選択基準
MCIシャフトを選ぶうえで最も重要な指標のひとつが「適正ヘッドスピード」です。スイングに対して重すぎても軽すぎても、タイミングや弾道が安定しません。ここでは、各重量帯ごとに最適なヘッドスピードの目安と、選び方の基準をわかりやすく整理します。
MCIシャフトは、主に以下のスペックが展開されています:
モデル | 重量(Sフレックス) | 適正ヘッドスピード(目安) |
---|---|---|
MCI 60 | 約64g | 36〜40m/s |
MCI 70 | 約73g | 38〜42m/s |
MCI 80 | 約83g | 40〜44m/s |
MCI 90 | 約94g | 43〜47m/s |
MCI 100 | 約104g | 45m/s〜 |
この表を見ると、MCIはヘッドスピード40m/s前後〜45m/s以上のゴルファーに幅広く対応していることがわかります。
一方で、同じヘッドスピードでも「スイングテンポ」や「ミート率」によって、感じる硬さや合う重量は変わってくるため、数字だけに頼らず実際の試打で感覚を確かめることが重要です。
たとえば、ヘッドスピードが42m/sのゴルファーでも、シャフトのしなりを感じてリズムを取りたいタイプならMCI 70。しっかり振り抜いて球を抑えたいならMCI 80〜90が合う、というようにプレースタイルによってベストな選択は異なります。
また、フジクラ公式のフィッティングチャートでは、「今スチールを使っていて、重量を落としたいけど操作性は保ちたい」というゴルファーにはMCI 80や90を推奨しています。
逆に、「NS950GHが振り切れなくなってきた」「球が上がらない」という悩みを持つ方には、MCI 70を入り口に検討するのがベストです。
ヘッドスピードは、あくまでも“目安”であり、スイングタイプやフィーリングとの相性が最優先。MCIは特に「振り切った時にどう感じるか」が大切なシャフトなので、選ぶ際はスイングテンポ・疲労感・ミート率の安定度も含めてチェックすると、失敗のない一本が見えてきます。

MCIシャフトとNS・モーダスとの違い|カーボン派への転向理由
MCIシャフトを検討する際、多くのゴルファーが比較対象に挙げるのが、**スチールシャフトの代表格「NS PRO 950GH」や「モーダスシリーズ」**です。どちらも長年にわたりアイアン用シャフトの定番として親しまれてきました。では、これらとMCIの違いはどこにあるのでしょうか?
まず最も大きな違いは、素材構成です。NSやモーダスは「スチール=金属シャフト」ですが、MCIはカーボン素材にメタルコンポジット(複合金属)を内蔵した“ハイブリッド構造”です。これにより、軽さとしなりのしなやかさを保ちつつ、スチールに近い安定性を実現しています。
NS950GHは「軽くて振り抜きやすく、球が上がりやすい」という特徴があり、MCI 70〜80とよく比較されます。ただし、NS950はスチールらしく“ビリッ”とした振動を手に残す感触があり、これを「打感が硬い」と感じる人もいます。一方、MCIはカーボン特有の振動吸収性が高く、手首や肘に優しい打感で、長く振っても疲れにくいという声が多いです。
モーダス105や120は「しっかり目のスチールシャフト」として人気がありますが、MCI 90や100も同じ重量帯で比較されます。モーダスは“押していける”強さと中元調子の安定感があり、スピンを入れて止めるプレーヤー向き。一方のMCIは、直進性と高弾道のバランスに優れ、少ない力でも飛ばせる効率重視設計となっています。
また、カーボン特有の設計自由度により、MCIの方が「番手ごとに最適化された設計(フロー設計)」を作りやすく、番手間のスムーズなつながりを構築しやすいというメリットもあります。
「スチールのしっかり感は好きだけど、そろそろ手首に限界を感じてきた」
「もう少し楽に、でも精度を保ってスコアを作りたい」
そんなゴルファーが、NSやモーダスからMCIに切り替えることで、“楽に振れて、ミスが減る”という新たな選択肢を手に入れています。
自分に合うフィーリングを見極める試打ポイントとは?
MCIシャフトの魅力は、カーボンらしからぬ安定感と、スチールにはないやさしさ。その良さを最大限に引き出すためには、「数字(スペック)」だけでなく、「フィーリング」が自分に合っているかを見極めることが大切です。
では、MCIを試打する際にはどんなポイントを意識すれば良いのでしょうか?
まず注目したいのが打ち出し角と弾道の高さです。MCIはモデルによって弾道の出方が異なり、MCI 70〜80は球が上がりやすく、MCI 90〜100はやや抑えめ。自身の理想の弾道と比較して、「高すぎる/低すぎる」と感じるなら、重量や調子が合っていない可能性があります。
次に見るべきはミート率と打点の安定感。振っていて「芯を食いやすい」「スイングが安定する」と感じるなら、フィーリングが合っている証拠です。逆に「トップしやすい」「タイミングがずれる」といった違和感がある場合は、シャフトが合っていないサインかもしれません。
また、**インパクト時の手応え(打感)**も重要な判断材料です。MCIはスチールと比べて振動が少なく、打感がマイルド。これを「気持ちいい」と感じる人はMCI向きですが、逆に「物足りない」と感じる場合は、もう少ししっかりしたシャフトを好む傾向があります。
さらにチェックしたいのがスイング後の疲労感や振り抜きの軽さです。MCIは振り抜きが軽快で、身体への負担も少ないのが魅力。「いつもよりスイングが楽」と感じるなら、シャフトが自分の筋力やテンポに合っている可能性が高いです。
試打する際は、1〜2球だけで判断せず、10球以上打ってみて、再現性や体へのなじみ方を確認することがポイント。試打できる環境があれば、ぜひ複数の重量(70/80/90)を打ち比べて、「違和感がない方」「いい球が連続で出る方」を選ぶと失敗がありません。
数字も大切ですが、最後に信じるべきは“自分の感覚”。フィッティングでは、スペックだけでなく「振ったときの気持ちよさ」「安心感」に注目して、長く付き合える1本を見つけましょう。

記事全体のまとめ
- MCIシャフトはカーボンと金属繊維を融合した、スチール並みの安定性を持つハイブリッド設計。
- MCI 70・80・90の各モデルはヘッドスピードやスイングタイプに応じて選べる多彩な重量ラインナップが魅力。
- 全体的に中調子設計で、特にMCI 70・80は先調子寄りのフィーリングがあり、球のつかまりやすさも高い。
- MCIが合う人は、スチールの重さに負担を感じ始めた中級者や、スイングテンポが安定しているゴルファー。
- 先調子が合うのは、ゆったり振ってクラブに仕事をさせたいタイプや球が上がりにくい人。
- 各モデルごとの適正ヘッドスピードはMCI 70で38〜42m/s、MCI 80で40〜44m/s、MCI 90で43〜47m/sが目安。
- 渋野日向子選手をはじめとする女子プロにも愛用者が多く、競技レベルでも通用する設計が評価されている。
- ユーティリティにはMCHシャフトがおすすめで、MCIとは目的別に使い分けることでセッティングが最適化される。
- NS950やモーダス105と比較しても、打感の柔らかさと身体への負担軽減においてMCIが優れる点は多い。
- 試打では打ち出し角・打感・ミート率・疲労感を総合的に確認し、自分の感覚に合った重量・モデルを選ぶことが重要。