「ツアーAD VFって、自分に合うのかな？」
そんな疑問を持っているゴルファーは多いはずです。人気のあるグラファイトデザイン社の中でも、“叩ける系シャフト”として話題のツアーAD VFですが、実際にどんなスイングタイプに向いているのか、自分にとって使いやすいのかが気になるところですよね。
VFは、元調子で低スピン系の設計が特徴。捕まりを抑えた強弾道を打ちたいゴルファーに好まれる一方で、「硬い」「難しい」と感じる方もいます。だからこそ、シャフトの特性を理解し、自分のヘッドスピードや弾道傾向と照らし合わせることが大切なんです。
この記事では、「ツアーAD VF 合う人」という視点を軸に、
- 適正なヘッドスピード帯
- 使用プロのプレースタイル
- 他モデル（IZやベンタス）との比較
- 中古購入の注意点やFW／ハイブリッド適性
など、購入前に押さえておくべき情報をわかりやすく整理してお伝えします。
「飛ばしたい」ではなく「曲げたくない、狙いたい」ゴルファーにとって、ツアーAD VFは心強い一本になるかもしれません。
Contents
【H2：ツアーAD VFはどんな人に合う？】
【H3：ツアーAD VF 合う人のスイングタイプとは？】
ツアーAD VFが合う人の特徴は、ズバリ**「叩きにいってもシャフトが暴れない感覚を求める中上級者」**です。
このシャフトは、元調子の剛性感と低スピンの弾道設計が際立っており、スイング中に余計なしなりを感じたくないゴルファーに向いています。
特に合うのは、以下のようなスイングタイプの方です。
✅ツアーAD VFが合う人の条件
- ヘッドスピードが43〜47m/s程度ある
- 切り返しでシャフトの暴れを抑えたい
- 弾道を低く抑えたい（強弾道を打ちたい）
- スピン量が多く、飛距離がロスしがち
- フェースローテーションを抑えたい
VFはしっかりとした中間剛性と先端の強さがあり、ダウンスイング〜インパクトにかけて余計なねじれやしなり戻りが少ないのが特徴です。そのため、力を込めて振っても弾道が安定しやすく、ライン出しに強いというメリットがあります。
逆に、スイングテンポがゆったりしている方や、球のつかまりをサポートしてくれるシャフトが合っている方にとっては、少し硬く感じたり、球がつかまらない印象を受けるかもしれません。
つまり、ツアーAD VFは「しっかり振り切るスイングで、意図した弾道を打ちたい」というタイプにぴったりなモデル。操作性よりも安定性・直進性を求める方にこそ合うシャフトといえるでしょう。
【H3：ツアーAD VFのヘッドスピードは？適正ゾーンを解説】
ツアーAD VFを最大限に活かせる適正ヘッドスピードの目安は43〜47m/s程度とされています。
特に人気のスペックである**6S（60g台のSフレックス）**は、叩いていってもシャフトがブレず、直進性をキープできる領域のスピード帯にマッチします。
このシャフトは、元調子特有のしなり戻りの少なさと、先端剛性の高さが際立つ構造。つまり、自分の力でしっかり振り抜ける人でないと、シャフトが仕事をしてくれないとも言えます。
✅スペック別の目安ヘッドスピード（参考）
- 5S：40〜44m/s程度（軽めにしてしっかり振りたい人）
- 6S：43〜47m/s前後（一般的なドライバーの強弾道モデル）
- 7S：46m/s以上（プロや上級者向け）
元調子系のシャフトは、インパクトでフェースをスクエアに保ちやすいため、ヘッドスピードが速くて球が左に行きやすい人や、吹け上がってしまう人に特に向いています。
逆に言えば、ヘッドスピードが40m/s未満の方や、軽く振りたい人には、ややオーバースペックになりやすいので注意が必要です。
また、ツアーAD VFはシャフトの粘りよりも剛性バランスを重視したモデルのため、タイミングを取るのが苦手な方や、スイング中に“シャフトに助けてほしい”と考えている人には、やや難しく感じられるかもしれません。
結論として、「自分のスイングをそのままボールに伝えたい」プレーヤーで、43m/s以上のヘッドスピードがある方に最適なシャフトです。
【H2：ツアーAD VFシャフトの特徴と評価】
【H3：ツアーAD VFシャフトの特徴は？】
ツアーAD VFは、グラファイトデザインが「風に強く、叩けるシャフト」として開発したモデルです。
最大の特徴は、高い先端剛性と低スピン性能、そして強めの元調子設計にあります。
シャフト全体の中でも先端〜中間部の剛性バランスが非常に高く、インパクト時のねじれを抑えて、ボール初速と方向性を安定させる構造になっています。特に、フェースローテーションが少ないタイプのゴルファーには、打ち出し方向がズレにくく、高弾道よりもライナー系の強弾道を打ちたい人にマッチします。
✅主な特徴まとめ
- 元調子＋高剛性設計で叩いても暴れない
- 低スピン・低弾道系で風に負けない強い球を実現
- スイングテンポが速い人や、シャフトに頼らず振る人向き
- フェード・ストレートヒッターに好相性
一方で、シャフトの挙動に“乗せる感覚”や“しなり戻りで飛ばすタイプ”の人にはやや扱いにくい印象もあります。捕まりの良いシャフトを好む方や、軽く振って飛ばしたい人には、他モデル（後述するIZなど）が向いているかもしれません。
また、剛性バランスが優れている分、フィーリングとしては硬く感じやすいため、「Sフレックス＝中間的な硬さ」と考えていると、思った以上にハードに感じることもあります。
結論として、ツアーAD VFは「自分のスイングに迷いがない」「直進性の高いシャフトで風に強い球を打ちたい」そんなプレーヤーにこそ刺さる、競技志向のシャフトです。
【H3：ツアーAD VF ハイブリッド 評価】
ツアーAD VFには、ドライバー用だけでなくハイブリッド（ユーティリティ）専用モデルも展開されています。
この「VF HY」は、ドライバーシャフトと同様に先端剛性が高く、元調子寄りのシャープな挙動が特徴で、アイアンのようにしっかりとラインを出したいゴルファーに特に高評価です。
✅ツアーAD VFハイブリッドが評価されるポイント
- 方向性重視：シャフトがしなりすぎないため、意図した方向に打ち出しやすい
- 球の高さを抑えられる：フェースのブレが少なく、風に強い弾道が打てる
- アイアンライクなスイングに適応：アイアン感覚でコントロールショットを打ちたい人向け
ユーティリティというと、捕まりや高さを補助する「助けてくれるクラブ」という印象がありますが、ツアーAD VF HYはその逆。操作性を求める上級者や、左を嫌う競技ゴルファーに好まれるモデルです。
実際のユーザーからも「アイアンと同じような振り感で打てる」「UTでフックする悩みが解消された」といった評価が多く、特にU3〜U5の中・上番手で弾道を抑えてライン出ししたい人に好評です。
一方で、球を上げてグリーンに止めたいという意識が強い人や、スイングに安定感のない人にとっては、少し扱いがシビアに感じる可能性もあります。
結論として、ツアーAD VFのハイブリッドモデルは、UTでも“叩ける安定性”を求めるゴルファーにとって強力な武器になります。
シャフト全体の流れを揃えたい方は、ドライバー〜FW〜UTまでVFシリーズで統一するのもおすすめです。
【H3：ツアーAD VF フェアウェイウッドへの相性は？】
ツアーAD VFは、フェアウェイウッド（FW）でも非常に高い評価を得ています。
特に地面からでも叩ける剛性と直進性の高さに魅力を感じる上級者にとって、FWでもドライバー同様に**“曲がらない”シャフト**として信頼されている存在です。
✅FW用途で評価されるポイント
- ティーアップなしでも暴れない：硬めの中間〜先端がブレを抑える
- スピンを抑えて飛距離ロスを防ぐ：風の中でも押し切れる強弾道
- ドライバーとのフィーリングが揃いやすい：スイングテンポの違和感が出にくい
ツアーAD VFのFW用シャフトは、特に3W（スプーン）や5Wに装着されることが多く、「飛距離だけでなく方向性も重要視したい」という場面で力を発揮します。
また、ドライバーとの流れを合わせて同モデルで揃えることで、振り感のズレが少なく、ショットの安定感が大きく向上するのも魅力です。
ただし、弾道を高く打ち出してグリーンを狙いたい、というニーズに対しては、やや低めの打ち出しになる傾向があるため注意が必要です。特に、スピン量が少ないタイプの方が使用すると、キャリー不足を感じることもあるでしょう。
そのため、フェアウェイウッドで球を拾いやすくしたい・高さを出したい人には、もう少ししなりを感じられる中調子系（例：IZやTP）を選んだ方が合うかもしれません。
結論として、ツアーAD VFは「地面からでも叩ける、風に負けないFWショット」を目指すプレーヤーにとって、理想的な1本と言えます。
【H2：ツアーAD VFを使用するプロ・評価】
【H3：ツアーAD VFはどのプロが使用していますか？】
ツアーAD VFは、発売直後から契約プロ・非契約プロ問わず注目されているハード系シャフトです。
とくに男子ツアーにおいて、「風に負けない低スピン弾道」を武器とする選手が好んで使用しています。
2024年シーズンでは、グラファイトデザイン契約プロを中心に、以下のような選手がVFをセッティングに入れています：
✅ツアーAD VF使用プロ（一部）
- 星野陸也プロ（ドライバーに装着）
- 清水大成プロ（中弾道フェードでライン出し）
- 石川遼プロ（試打セッティング段階）：タイミングやスピン量をチェック中との報道あり
VFが好まれる理由の一つは、シャフトが暴れにくく、フェースローテーションが少ないスイングタイプにマッチする点です。
球のつかまり過ぎや、ハードヒット時の吹け上がりを嫌う選手にとっては、「左へのミスを防げる」「ライン出しでコントロールしやすい」という明確なメリットがあります。
また、プロの中にはドライバーではなくフェアウェイウッドやハイブリッドにVFを組み込む選手もおり、長い番手でも「しっかり振って方向性を保てる」性能が評価されています。
なお、グラファイトデザインは非契約プロでも使用者が多いことで知られており、実際に契約外の選手がテストでVFを入れているケースも複数報告されています。これはつまり、シャフト性能そのものの評価が高いことの裏付けでもあります。
ツアーAD VFは、プロの世界でも「ミスを減らすハード系シャフト」として確かな地位を築きつつあるモデルです。
【H3：ツアーAD VF 使用プロのプレースタイルとは？】
ツアーAD VFを使用しているプロゴルファーのプレースタイルには、いくつかの共通点があります。
それは「フェースローテーションを抑えた振り方」と「球筋をラインでコントロールするスタイル」です。
このシャフトは、インパクトゾーンでの挙動が非常に安定しており、余計なトルクやしなり戻りが少ない設計となっています。よって、フェース面を意図通りにキープしやすく、フェードやストレート系の再現性の高い球筋を出したい選手に好まれます。
✅VF使用プロの特徴的なスイング傾向
- ハードヒットしてもシャフトに頼らず操作できる
- 左への引っかけミスを極力避けたい
- スピンを抑えて強い球を打ちたい（特に風対策）
- ティーショットでもライン出しを重視する
実際、使用プロの多くはドロー系よりもストレート〜フェード系を得意とし、スイングテンポも比較的速めです。また、ヘッドスピードが45m/s以上あることも珍しくなく、**「自分でコントロールできるプレーヤー」**であることが共通点として挙げられます。
ツアーAD VFは、シャフトに「飛ばしてもらう」という感覚よりも、自分のパワーとタイミングを正確に反映させて、曲がらない強い球を打つための道具といえるでしょう。
そのため、使用しているプロたちも、
- スピン量を抑えて飛距離を最適化したい
- テンポよく振り抜いても暴れないシャフトが欲しい
- 高弾道よりもライナー系の弾道を安定させたい
といったプレースタイルを重視しています。
ツアーAD VFは、叩けるプロや上級者が「曲がらない武器」として選んでいるシャフトなのです。
【H2：ツアーAD VFを他モデルと比較】
【H3：ツアーAD IZはどんなシャフト？VFとの違い】
ツアーAD VFとよく比較されるモデルに、同じグラファイトデザインの**「ツアーAD IZ」があります。
IZは数年前から中上級者に支持されているシャフトで、「ちょうどいい捕まり」「適度な高さ」「安定感」を備えたバランス型モデル**として評価されています。
✅ツアーAD IZの特徴
- 中調子寄りの設計でシャフト全体がしなる感覚
- 弾道は中弾道〜やや高めで、スピン量は中程度
- フェースターンを使うタイプでもタイミングを取りやすい
- 捕まりすぎず、かといって右にも逃げすぎない安心感
対して、ツアーAD VFは元調子・高剛性・低スピンと、まさに“叩けるシャフト”の真逆の性格です。
「しなり戻りで飛ばす」「軽く振っても球が上がる」ことを期待するなら、IZの方が扱いやすいでしょう。
一方で、「インパクトゾーンを押し込みたい」「しなりに頼らず操作したい」ならVFが合っています。
✅IZとVFの比較まとめ
| 比較項目 | ツアーAD IZ | ツアーAD VF |
|---|---|---|
| 調子 | 中調子 | 元調子 |
| スピン | 中 | 少ない |
| 弾道 | 中〜高 | 中〜低 |
| 捕まり | 適度 | 抑えめ |
| タイミング | 取りやすい | タイミングに依存 |
結論として、「球を上げたい・方向性と捕まりのバランスを重視したいならIZ」「低スピンで強い球を出したい・叩きたいならVF」といった選び方が明確に分かれます。
どちらが上位というわけではなく、スイングタイプや求める弾道によって最適な選択が変わるということです。
【H3：ツアーAD VF ベンタスとの違いは？】
「ツアーAD VFとベンタス、どちらを選ぶべきか？」
シャフト選びにおいて、ベンタスシリーズ（特にブラック・ブルー）との比較は多くのゴルファーが気になるポイントです。どちらも元調子系のハードスペックとして知られており、叩けるけど曲がらないシャフトという共通点を持っています。
まず、ベンタスブラックは“ベロコア”と呼ばれるカーボン構造により、ねじれ剛性が非常に高く、フェース面を安定させやすいのが特徴。インパクト時の挙動が非常に小さく、「芯で打ち抜ける人」にとっては理想的なシャフトといえます。
一方、ツアーAD VFは中間〜先端剛性が高く、押し込み感のあるインパクトと直進性に優れています。フェースローテーションを抑えたいタイプや、捕まり過ぎを防ぎたいゴルファーにとって、こちらも頼れるモデルです。
✅比較ポイントまとめ
| 比較項目 | ツアーAD VF | ベンタスブラック |
|---|---|---|
| 挙動の安定性 | 高い（押し込み系） | 非常に高い（ねじれ抑制が強い） |
| スピン量 | 少なめ | ごく少ない |
| 弾道 | 中〜低 | 中〜低（より低め） |
| 捕まり | 抑えめ | 非常に抑えめ |
| 振動フィーリング | やや硬めだが押せる感じ | カチッとした硬質系 |
また、ベンタスブルーはブラックより捕まりとしなり感があるため、「少し優しさが欲しい」「テンポを合わせたい」という人には合いやすいですが、それでもやや上級者向けの位置付けは変わりません。
結論として、ベンタスはシャフト自体の挙動が極めて小さく“完全操作系”向け、ツアーAD VFは“押し込みながら方向性を出したい人”向けといえるでしょう。
似て非なる2本ですが、どちらも**「左を消したい」「低スピンで直線的な弾道を打ちたい」**という目的には非常に優れています。
【H3：ツアーAD VF 似たシャフト3選｜買い替え候補にも】
「ツアーAD VFのようなシャフトは他にないの？」
そんな方のために、ここではツアーAD VFと使用感が近い“似た性格”のシャフトを3本ピックアップしてご紹介します。いずれも低スピン・元調子系・左に行きにくいという共通点を持ち、VFからの買い替えや比較検討におすすめです。
① ベンタスブラック（フジクラ）
すでに比較でも紹介しましたが、硬質でぶれない挙動、スピンの少なさでは最上位クラス。
ツアーAD VFよりやや“カチッと感”が強く、フェース面を極限まで安定させたい上級者向けです。
叩いても右に抜けず、左にも行かない。まさに“操作しないで直線を打つ”人に最適。
② ディアマナ TB（三菱ケミカル）
「乗せて押せる元調子系」として人気のTBシリーズ。
剛性バランスはツアーAD VFよりも少ししなり感があり、クセのない中〜元調子設計。
インパクトで押し込みながらも、少し助けが欲しいという中級者〜上級者にちょうどいいモデルです。
③ スピーダー NX ブラック（フジクラ）
元調子寄りのシャープなフィーリングで、ヘッドスピードが速い人向けに設計されたモデル。
ツアーAD VFに近いスピン抑制性能がありつつも、やや弾道が高めに出る傾向。
「VFよりもう少し球を上げたい」「だけど左は消したい」というタイプにおすすめです。
これらのモデルは、いずれもツアーAD VFと同様に「しっかり振っても左に行きにくい直進性重視」の設計です。
もしVFを打ってみて「少し硬すぎた」「もう少し高さやタイミングがほしい」と感じた場合は、これらのモデルを次の選択肢として検討する価値があります。
【H2：ツアーAD VFを選ぶ際のポイント】
【H3：ツアーAD VF 6Sの特性とおすすめユーザー】
ツアーAD VFシリーズの中でも、最も多くのゴルファーに選ばれているスペックが**6S（60g台・Sフレックス）**です。
このモデルは、「叩けるけど曲がらない、安心感のある中重量帯」として、ドライバーにおいて非常にバランスの取れたスペックといえます。
✅6Sスペックの特性
- シャフト重量：約65g前後
- 振動数：260cpm台（ヘッド装着時）でしっかり系
- 元調子・低スピン設計で弾道は中〜低め
- 先端剛性が高く、左に行きにくい
このスペックが特に向いているのは、以下のようなプレーヤーです。
- ヘッドスピードが43〜47m/s前後
- ドライバーで「吹け上がり」や「引っかけ」を減らしたい
- 軽量シャフトではタイミングが合わない
- スピン量を抑えて、前に突き進むような弾道を出したい
- スイングテンポが速く、クラブに主導権を握られたくない
ツアーAD VF 6Sは、シャフトに“助けられる”のではなく、“シャフトを使いこなす”感覚が求められるスペックです。そのため、ある程度スイングが完成されていて、操作よりも安定性を求める人にぴったり。
逆に、40m/s前後のヘッドスピードや、ゆったりしたスイングテンポの方には、6Sでは少しハードに感じることがあります。その場合は5S（50g台）やIZ、TBシリーズなどを検討するのがおすすめです。
結論として、ツアーAD VF 6Sは「振れる中上級者が“曲がらない1本”を求めるときの最適解」といえるでしょう。
【H3：ツアーAD VF 中古で買う時の注意点】
ツアーAD VFのような人気シャフトは、中古市場でも出回っており、状態の良い1本をお得に手に入れるチャンスでもあります。
ただし中古シャフトを購入する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。性能が落ちていたり、自分のスイングに合わない可能性もあるからです。
✅中古購入時に必ずチェックすべきポイント
- 長さ・バランスがオリジナルか？
→ 前使用者がチップカット（先端カット）やバットカット（グリップ側カット）をしている場合、振動数やしなり感が変わるため注意が必要です。 - 差し戻し歴（別のヘッドで使われた形跡）がないか？
→ ソケットの浮きや塗装の剥がれがあれば、抜き差しの回数が多く、接着強度や芯ズレのリスクがあります。 - シャフトの表面状態（キズ・ひび）
→ 小さなヒビでも高トルク時に破損の可能性があるため、慎重にチェック。 - グリップの状態
→ 経年劣化や摩耗があれば追加交換費用が発生する点も考慮を。 - ロゴ位置（向き）やスリーブ互換性
→ 「ロゴが上を向いてないと気になる」という方は、装着向きにも注目。
また、スリーブが自分の使っているメーカーと合っているかも確認必須です。
さらに、特に注意したいのが振動数やフィーリングの個体差です。同じ「6S」表記でも、実際に打つと「硬く感じる」「思ったより柔らかい」といった差が出ることも。可能であれば、試打できるショップや信頼できる中古店での購入をおすすめします。
中古はコスパが魅力ですが、性能を最大限引き出すためには、しっかりとした目利きが重要です。状態が良ければ、ツアーAD VFは中古でも長く使える1本になります。
【H2：まとめ｜ツアーAD VFは“振り切れる中上級者”にこそ合うシャフト】
ツアーAD VFは、グラファイトデザインが生み出した直進性と低スピン性能に特化した“叩ける”シャフトです。
元調子らしい強さと、高い先端剛性による暴れない挙動が、しっかり振り抜くゴルファーに安心感と飛距離をもたらします。
適正ヘッドスピードの目安は43〜47m/s程度で、フェースローテーションを抑えたスイングや、風に負けないライン出しを求める方に最適。
特に左へのミスを避けたい人にとっては、「振っても曲がらない」頼れる武器になるでしょう。
また、使用プロの多くもフェード系を得意とし、スピンコントロールにシビアな競技シーンで採用している点も信頼の証。
同じ元調子系シャフトとの比較では、ベンタスブラックの硬さに近い性能を持ちながらも、より“押し込み感”を大事にしたい人にマッチするのがVFです。
もちろん、中古市場にも多く出回っているため、状態の良い個体を選べば高性能シャフトをお得に使うことも可能。
ただし、カット歴や使用感には注意が必要です。
結論として、ツアーAD VFは「自分のスイングを信じて、強く振り切りたいゴルファー」にこそ合うシャフト。
軽く振って飛ばしたい人ではなく、**弾道を制御してピンを狙う“攻めのプレーヤー”**におすすめしたい一本です。
