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なぜ「P770は飛ばない」と言われるのか?|飛距離不足に悩むあなたへ
テーラーメイドの中空アイアン「P770」は、見た目のシャープさやソリッドな打感に魅力を感じるゴルファーに人気のモデルです。
それなのに、実際に使ってみると「思ったより飛ばない」「P790の方が飛ぶ」と感じた経験はありませんか?
この“飛ばない問題”には、明確な理由があります。
そして、それはクラブのせいとは限りません。
この記事では、P770がなぜ飛ばないと感じるのか、その構造的特徴から、スイングタイプやセッティングとの相性まで、実例ベースで深掘りしていきます。
Contents
P770が「飛ばない」と感じる主な理由とは?
ロフト角が控えめ=飛距離が伸びにくい?
P770の7番アイアンは、2023年モデルでロフト角33°。
一方、飛び系とされるP790は30.5°と約2.5°立っており、当然ながら同じ番手でも飛距離に差が出ます。
さらに、P770は中空構造ながら、重心位置はやや高めに設計されているため、高打ち出し・低スピンの“棒球”は打ちにくく、自然とキャリーが抑えられる仕様です。
つまり、P770は「飛ばすため」のクラブではなく、「狙って止める」ためのアイアン。
ここを誤解すると「なんで飛ばないの!?」となるわけです。
P790と同じように打っても、飛ばないのは当然?
P790とP770の違いは、ロフト角だけではありません。
P790はより深重心・低スピン設計で、ミスヒットにも寛容。一方で、P770はヘッドが小さく、操作性に重きを置いた設計です。
つまり、P790は“飛び重視”、P770は“精度重視”。
「P790を使っていたけど、P770に替えたら飛ばない…」という声が多いのも納得です。
ドライバーの飛距離が出ない人は要注意
P770は、ある程度のヘッドスピードがある人向けに作られたアイアンです。
ドライバーのヘッドスピードが40m/s未満だと、P770の恩恵を十分に活かせず、逆に飛距離ロスを感じやすい傾向があります。
もしあなたが、ドライバーの飛距離も悩んでいるなら、アイアンも含めて再セッティングを検討した方がいいかもしれません。
この先では、P770の飛距離を伸ばす具体的な方法や、シャフト選びの重要性、他モデルとの比較などを深掘りしていきます。
P770で飛距離を出すために見直すべきポイント
シャフト選びを間違えると飛ばない
P770で「飛ばない」と感じる原因の多くは、シャフトとの相性にあります。クラブヘッドは高性能でも、自分に合わないフレックスや重量のシャフトを使うと、インパクトの再現性が落ち、ミート率も低下します。
たとえば、ヘッドスピードが42m/s以下なのにモーダス120やダイナミックゴールドS200といった重量級シャフトを使うと、スイングテンポが乱れやすくなり、結果的に飛距離も方向性も不安定になります。
一方、軽量シャフト(NS950やモーダス105)を使うことで、クラブスピードが上がり、キャリーも伸ばせる可能性があります。
P770は操作性重視のため、インパクトがしっかりできて初めて飛距離を出せるクラブです。合わないシャフトで振り切れないなら、本来の性能も活かせません。
中古購入の際も、必ずシャフトスペックをチェックすることが重要です。
セッティングミスが飛距離ロスの原因に
P770は、フルセットで揃えると3番〜PWまで存在しますが、すべての番手が万人に向いているとは限りません。特にロングアイアン(3番〜5番)は打ち出しが低く、ヘッドスピードが足りないとボールが上がらず飛距離をロスします。
実際、多くの中級者は5番以下のアイアンをユーティリティに置き換えており、P770も例外ではありません。クラブセットの中で「使いこなせる番手」と「苦手な番手」を見極め、ユーティリティやハイブリッドを組み合わせることで、飛距離ギャップを埋めることができます。
また、アイアン間のロフトピッチやシャフト重量のつながりも重要です。たとえば、5番と6番のロフト差が4°以上あると、キャリーに差が出やすくなります。
セッティングを最適化すれば、P770でも驚くほど安定した飛距離が出せます。
練習量が足りない?使用プロとの比較
P770を実戦で使いこなしているプロゴルファーたちは、毎日ハードな練習を重ねており、ヘッドスピードやスイング精度も非常に高いレベルにあります。
たとえば、PGAや国内ツアーでP770を使用している選手の多くは、飛距離よりも操作性やスピン量のコントロールを重視しており、「狙ったところに止める」という意図でこのアイアンを選択しています。
しかし、アマチュアゴルファーが同じクラブを使う場合、求められる技術レベルが高く、特にフェースの開閉やハンドファーストのインパクトができないと、芯を外して飛距離が出なくなるリスクがあります。
「P770=プロ仕様」という認識を持ち、使用者のスイングや練習量も含めて考慮すべきです。
プロと同じセッティングにすれば飛距離が伸びるというわけではなく、むしろ自分に合ったクラブ選びが最優先です。
P770とP790の飛距離差は?
P770とP790は、どちらも中空構造を採用したテーラーメイドの人気アイアンですが、設計思想がまったく異なります。
P790は“飛距離性能重視”のモデルで、低重心・ストロングロフト・反発力の高いフェースを備えており、ミスヒットにも非常に寛容です。
7番アイアンのロフトは30.5°で、打ち出し角が高くスピンも抑えられ、結果としてキャリーもランも出しやすい構造になっています。
一方、P770は操作性や打感、球の抑えやすさに重点を置いたモデルで、ロフトは33°と控えめ。
ヘッドサイズもやや小ぶりで、飛距離を出すにはしっかりとしたスイングスピードとミート率が求められます。
「同じ番手なのに飛距離が違う」と感じるのは当然で、これはクラブ性能の方向性によるもの。
飛距離だけを求めるなら、P790の方が圧倒的に優位と言えるでしょう。
P770とP7CBの違いとヘッドスピード適正
P770とP7CBは、どちらもテーラーメイドのツアーモデルに分類されますが、その性格は明確に異なります。
P770は中空構造を持つ“やさしいツアーアイアン”、一方P7CBは中空ではなく、完全な1ピース軟鉄鍛造で作られた“本格派キャビティバック”です。
P770はある程度のミスに寛容で、ヘッドサイズもP7CBより若干大きめ。中級者でも打てる設計ですが、P7CBはフェースも小さく、操作性と打感のために寛容性を犠牲にしています。
実際にP7CBを使いこなすには、ヘッドスピード43m/s以上はほしいところ。タイミングとインパクト精度が安定していないと、まともに距離が出ません。
一方P770は、40m/s以上のヘッドスピードがあれば十分に性能を活かせる設計です。
つまり、どちらも“上級者向け”ではありますが、P770の方が幅広いゴルファーに対応できる万能さを持っています。
初心者には扱いにくい?中空でも優しくない理由
P770は中空構造でありながら、初心者にとっては必ずしも「やさしいアイアン」とは言えません。
一見すると寛容性がありそうですが、実際は打点のブレに対する許容度がそこまで高くなく、芯を外すと距離も方向も大きくズレやすい特性を持っています。
また、ヘッドサイズがコンパクトで、オフセットも少なめなため、アドレス時に安心感を得にくいと感じる人も少なくありません。
とくにダウンブローにしっかり打ち込めないスイングタイプの場合、ボールが上がらず、結果的に「飛ばない」「難しい」と感じやすくなります。
さらに、P770はある程度のヘッドスピードがある前提で設計されており、スイングスピードが遅い初心者には、球が浮きにくく感じることも。
「中空=やさしい」と安易に選ぶのではなく、自分のレベルに合ったモデル(たとえばステルスHDやQiシリーズ)も選択肢に入れることが大切です。
中古購入時に気をつけるポイント
P770は人気モデルゆえに、中古市場でも多く出回っていますが、購入時にはいくつか注意すべき点があります。
まず確認すべきはモデル年式です。2020年モデル、2023年モデル、そして最新の2024年モデルと、細かく仕様が異なり、ロフト角や重心位置の微調整がされています。
たとえば、2023年以降のモデルは打感と安定性が向上しているため、旧モデルよりも扱いやすくなっています。
次に注意すべきは、装着されているシャフトのスペックです。中古クラブは前オーナーのセッティングになっており、重量・フレックス・キックポイントが合っていないと、ミスショットや飛距離ロスの原因になります。
さらに、グリップの摩耗やライ角の調整歴もチェックポイント。
中古でお得に手に入れるのは賢い選択ですが、「安いから」という理由だけで飛びつくのは危険です。必ず試打、または販売店での相談を通じて、自分に合った1本を選びましょう。
おすすめの打ち方と練習ドリル
P770で飛距離をしっかり出すには、ただ振るだけでは不十分です。
このクラブは“操作性重視”の設計のため、インパクトの精度とスイングの再現性が非常に重要になります。
とくに意識したいのが「ハンドファーストのインパクト」。
手元が先行する形でボールをとらえることで、ロフトが立ち、しっかりとした打ち出しとバックスピンが得られます。
この動きを習得するために有効なのが、「インパクトバッグ」を使った練習。
クラブがボールを押し込む感覚や、体の回転に合わせて手元が遅れずに出てくる動きが身につきます。
また、ティーアップした状態でのアイアンショット練習もおすすめです。
ボールだけをクリーンに打つ感覚を養うことで、ミート率が改善し、飛距離ロスが減少します。
P770は上級者好みの繊細なアイアンだからこそ、打ち方ひとつで性能が大きく変わるクラブです。
正しい練習を積めば、あなたのスコアにも確実に差が出るでしょう。
飛距離を伸ばすフィッティングの重要性
P770で思うような飛距離が出ないとき、真っ先に見直すべきは“フィッティング”です。
多くのゴルファーがスペックの合わないアイアンを使い続けてしまい、「飛ばない」「難しい」と感じています。
しかし実際には、適切なシャフトやライ角に調整するだけで、驚くほど打ちやすくなり、飛距離も自然と伸びるケースは非常に多いのです。
フィッティングでは、主に「打ち出し角」「バックスピン量」「キャリーの安定性」などを数値で確認できます。
P770のような操作系モデルは、特にミート率が重要になるため、インパクト時のフェース角やクラブパスの診断も効果的です。
たとえば、ダイナミックゴールドからNSプロに変えるだけで、ヘッドスピードが上がり、1番手分飛距離が変わったという事例もあります。
また、ライ角を1°フラットにするだけでダフリが減り、飛距離が安定したという例も。
「飛ばない」と感じたら、自己流の修正よりもまずフィッティング。
これが、P770を最大限に活かす一番の近道です。
結論:P770は「飛ばない」のではなく、「飛ばせる人が選ぶクラブ」
P770は「飛ばない」と言われることがありますが、それは誤解です。
本当は、“誰でも簡単に飛ばせるクラブ”ではないというだけで、性能が低いわけではありません。
むしろ、一定以上のスキルとスイングの安定性を持ったゴルファーにとっては、
飛距離の再現性・球のコントロール性・打感のフィードバックなど、
スコアメイクに直結する性能を備えた理想的なアイアンです。
P770は「飛ばせる人が飛ばせる設計」になっているクラブ。
だからこそ、ヘッドスピードやミート率に自信がある中級者〜上級者にとっては、
P790よりもむしろ自分の意図通りに打てる“武器”になり得ます。
飛距離を重視するなら、ロフトの立ったアイアンを選ぶべきですが、
「狙って止めたい」「コースで結果を出したい」と考えるなら、
P770の本当の価値に気づくはずです。
✅ 記事まとめ
- P770はロフトが寝ており、飛距離性能より操作性重視のアイアン。
- P790との違いは、設計思想・ロフト・寛容性の方向性にある。
- 飛距離を出すにはヘッドスピードとミート率が不可欠。
- 合わないシャフト(重すぎ・硬すぎ)は飛距離ロスの原因になる。
- 5番以下のロングアイアンはユーティリティで補完するのが得策。
- プロと同じモデルでも、スイングや練習量が違えば結果は異なる。
- P7CBと比較すると、P770はやや優しさもあるが、初級者向けではない。
- 中古購入時は年式・シャフト・ライ角などを必ずチェックすべき。
- 打ち方を改善するドリル(インパクトバッグ・ティー練習)が有効。
- P770は“飛ばせる人が使うべきクラブ”であり、フィッティングが鍵となる。